日本で6年ぶり開催のABAC会議 岸田総理がビジネス界との対話を強調
日本で開催されたABAC会議
2023年8月2日、岸田文雄総理大臣は東京都内で、APECビジネス諮問委員会(ABAC)の会議オープニング・プレナリーに出席しました。この会議は、過去6年ぶりの日本開催となり、多くのアジア太平洋地域のビジネスリーダーが参加しました。岸田総理は、挨拶の中で日本がABACの開催国であることに対する喜びと、ビジネス界との対話の重要性について触れました。
岸田総理の挨拶
挨拶の中で岸田総理は、"皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。ABACの6年ぶりの日本開催を心から歓迎いたします。"と述べ、参加者に感謝の意を示しました。彼は、ABACがビジネス界との緊密な対話を促進する場であると強調し、世界各国との経済連携の重要性を再確認しました。
さらに、岸田総理は自身のAPECへの参加経験についても語りました。2013年のインドネシアでの閣僚会議に初めて参加して以来、内閣総理大臣として3回、外務大臣として4回参加したことを挙げ、自身はAPECに強くコミットしていると強調しました。
ビジネス界との連携
総理は、"日本政府はビジネス界の声を反映し、『共創』の精神にのっとって、地域パートナーとの連携を強化しています。"と述べ、脱炭素化やAIの活用を通じた成長の実現についての取り組みをアピールしました。これらの問題に関してABACからの提言が重要であることも言及し、今後の課題に共に取り組むことへの期待感を示しました。
ステークホルダーとしてのABAC
岸田総理は今回の東京会議が、11月の首脳会議に向けた重要な提言をまとめる機会であることを認識しており、"国際社会は歴史の転換点にあります。今こそ、APEC首脳に対する唯一の諮問機関であるABACの役割が大きくなっています。"と語りました。この発言は、ABACがどのようにして新たな課題に応じて価値を提供できるかを示しており、未来へのビジョンが描かれています。
結びに
会議の最後には、参加者に良き日本滞在を祈ると共に、会議準備に関わった皆に感謝の意を表しました。岸田総理の強いリーダーシップの下、日本とAPEC加盟国のさらなる経済的な連携が期待されます。今回のABAC会議を通じて、ビジネス界との連携を強化し、共創の精神で新たな道を切り開くことが求められています。
この会議は、ビジネス環境の改善や国際的な連携の強化に向け、非常に重要なステップとなることでしょう。