Solana Geyser gRPCノードの簡単セットアップが可能に
ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOは、Solanaネットワークにおける分散化とセキュリティの向上を目的に、新たな機能を追加しました。オープンソースのバリデータツール「SLV」は、これまで複雑だったSolana Geyser gRPCノードのセットアップを、簡単な手順で行えるようになりました。
従来のセットアップ方法の課題
従来の方法では、Geyser Yellowstoneプラグインのインストールや複雑な設定作業が必要でした。これにより、初心者や時間のないユーザーにはハードルが高く、実行が難しいものでした。しかし、SLVの新機能によって、この設定が大幅に簡略化されます。
SLVの新機能
新たな機能により、ユーザーはコマンドラインでの対話形式の質問に答えるだけで、Solana Geyser gRPCノードのセットアップが可能です。以下のステップが自動で行われます。
- - SSH接続の確認
- - ノードの識別鍵となるIdentity keyの自動生成と管理
- - Solana CLIとの自動連携(Jito CLIにも対応)
- - Jitoブロックエンジン地域の選択(例:Frankfurt)
- - RPC/gRPCポートの設定
- - RPCタイプの選択(Geyser gRPC、Index RPC、SendTx RPCなど)
この機能により、設定ミスを避けられ、短時間で容易にノードを構築することができます。
高性能サーバーでの運用
さらにValidators DAOの公式Discordでは、専用のベアメタルサーバーの提供も開始しました。これは、特に高負荷なgRPCストリーミングに最適化された性能を持ち、効率的で安定したノード運用を実現します。サーバースペックは、AMD EPYC 9254 (4.15GHz, 24 Cores)、384GB ECC DDR5、NVMeストレージなどを備え、月額580ユーロで利用可能です。
今後の展望
この新機能によって、SLVはSolanaエコシステムにおけるGeyser gRPCノード利用のハードルを下げています。ユーザーが迅速にノードを構築・運用できるようになり、SLVチームは引き続き機能改善やユーザーフィードバックを基に、更なる高性能なサービスの実現を目指しています。
参考リンク
SLVは今後も、初心者から上級者まで幅広いユーザー層に向けて、Solanaネットワークの発展に貢献する機能を提供し続けていきます。