東急バスが次世代バイオ燃料を導入
東京都の東急バスが2026年4月より、路線バスへの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ51」の使用を開始します。この取り組みは、株式会社ユーグレナが提供する新しいバイオディーゼル燃料ブランドの一部であり、特に水素化植物油(HVO)を51%混合したものです。この新燃料は、従来の軽油に比べて約51%のCO₂排出削減が可能であり、輸送分野の脱炭素化に貢献することが期待されています。
背景と東京都の支援
この新しい試みは、東京都および公益財団法人東京都環境公社が行う「新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」において、兵一環として採択されています。両社はこのプロジェクトを通じて、次世代バイオディーゼル燃料の安定供給体制を構築し、東京都の「ゼロエミッション東京」実現に寄与することを目指しています。また、公共交通機関での長期間の実用化を通じて、新燃料に対する社会的信頼の確立を図ります。
導入の概要
今回の導入において、東急バスの瀬田営業所に属する65台の路線バスが「サステオ51」を給油されます。同営業所では年間およそ1,000kLの軽油を使用しており、この新燃料への切り替えにより約1,300トンのCO₂排出削減が期待されているのです。
認知向上とラッピングバス
東急バスは新しい燃料の導入に伴い、同営業所のバス2台をサステオおよびバイオ燃料に合わせたデザインでラッピングし、2026年5月中旬以降の運行開始を予定しています。
「サステオ51」の特長
この新燃料「サステオ51」は、ユーグレナ社提供の次世代バイオディーゼル燃料の一部です。その主な特長は、既存のディーゼル車両や給油設備をそのまま利用できるドロップイン型燃料であることです。
導入の利点
車両の改造や大規模な充電設備を必要とせず、初期投資を抑制することが可能です。また、都市部でも迅速に導入ができます。
HVO混合の「サステオ」を専用に使用すれば、省エネ法に基づき「非化石エネルギー自動車」として報告できるメリットがあります。これにより、2030年度までの非化石エネルギー導入目標に合致します。
環境負荷低減の展望
東急バスは、これまでにもEVバスや燃料電池バス、ハイブリッドバスを導入してきましたが、「サステオ51」を活用することで、さらに既存の車両の脱炭素化を進めることができます。この取り組みは、液体燃料の領域における脱炭素化への重要なステップと見なされ、東急バスとユーグレナ社は今後も連携を深め、持続可能な公共交通の構築に努めていく方針です。
この革新的な試みが成功すれば、今後の公共交通のあり方を大きく変える可能性があります。環境意識が高まる中、バイオディーゼル燃料の導入は、一つの新しい選択肢として注目されるでしょう。