企業倒産、30カ月連続増加
2024-11-11 15:03:29

企業倒産、30カ月連続で増加! 2024年10月は925件、2番目の高水準に。物価高騰や人手不足が深刻化

2024年10月、企業倒産は30カ月連続で増加



株式会社帝国データバンクが発表した2024年10月の企業倒産件数は925件で、前年同月比17.1%増と30カ月連続で増加しました。2024年では5月に次いで2番目に多く、10月としては2013年以来の900件超えとなりました。

物価高騰と人手不足が深刻化



倒産の要因として、物価高騰や人手不足が挙げられます。特に建設業では、資材価格の高止まりや人手不足により、2013年10月以来の200件超えを記録しました。サービス業では、ソフトウェア開発など広告・調査・情報サービスの倒産が増加しており、デジタル化の波に乗り遅れた企業が苦戦している状況がうかがえます。

ゼロゼロ融資の返済本格化も影響



2024年度の信用保証協会の代位弁済率は、7月時点の推計で1.64%に上昇しており、コロナ前から業況が厳しかった企業を中心に、資金繰り難に直面する企業が増加していることがわかります。ゼロゼロ融資の返済本格化により、今後さらに倒産が増える可能性も懸念されています。

船井電機の破産が今後の倒産動向に影響



10月24日には、FUNAIブランドで知られるAV機器メーカー「船井電機」が破産しました。負債は約469億6482万円にのぼり、今年2番目の大型倒産となりました。船井電機の破産は、国内外でその名を知られる有名企業の大型倒産であり、今後の倒産動向に大きな影響を与える可能性があります。

今後の倒産動向



帝国データバンクは、2024年の年間合計が2013年以来11年ぶりの1万件台に達する可能性も視野に入れていると発表しています。今後、物価高騰、人手不足、ゼロゼロ融資の返済本格化に加え、2025年問題や円安の影響なども懸念されています。

まとめ



2024年10月の企業倒産は、30カ月連続で増加し、2024年では5月に次いで2番目に多い水準となりました。物価高騰や人手不足が深刻化しており、ゼロゼロ融資の返済本格化も影響しています。船井電機の破産など、今後の倒産動向に注視する必要があるでしょう。


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