新たなグリーンボンド
2020-03-04 18:30:02
ヴィーナ・エナジーが発表した3.25億ドルのグリーンボンドとは
ヴィーナ・エナジーが3億2500万ドルのグリーンボンドを発行
アジア太平洋地域最大級の独立系再生可能エネルギー事業者、ヴィーナ・エナジーが、新たに3億2500万米ドルの5年物固定利付グリーンボンドを発行した。この発表は、同社がレギュレーションSに基づいて実施したものであり、特に注目されているのは、シンガポール本社の企業としての初の米ドル建コーポレートグリーンボンドである点だ。
グリーンボンド発行の背景
同社は日本格付研究所(JCR)から投資適格となる「A-」、スタンダード・アンド・プアーズ社からは「BBB-」の格付けを受けており、世界的な信頼性も証明されている。本グリーンボンドは、2019年に設立されたユーロミディアムタームノートプログラムの枠組みのもと、シンガポール証券取引所に上場される。
資金は、ヴィーナ・エナジーのグリーンファイナンス・フレームワークに基づき、適格なグリーンプロジェクトの開発や運営に必要な企業向け融資の借り換えに充てられ、あらゆる利害関係者に対して透明性を持たせることを目的としている。
環境への貢献
ヴィーナ・エナジーのCEO、ニティン・アプテ氏は、グリーンボンドの発行が国際資本市場へのアクセスにおいて重要な節目であり、アジア太平洋地域に対する企業の前向きな貢献が評価されたことを強調した。また、グローバルな投資家からの肯定的な評価は、クリーンエネルギーの開発における同社のコミットメントを再確認させるものであると述べている。
支援する金融機関
今回のグリーンボンド発行においては、クレディ・アグリコル・CIB、DBS銀行、ING、MUFGがグローバル・コーディネーターとして共同で主幹事を務め、ABNアムロやBNPパリバも連携して役割を果たした。これらの金融機関は、アジアの債券市場のさらなる発展に寄与することを目指している。
DBS銀行のClifford Lee氏は、この債券がアジアの債券市場に新たな価値をもたらすと評価しており、MUFGのAugusto King氏も、今回の発行が成長著しいアジアのESG投資分野において重要な役割を果たすと期待を寄せている。
ヴィーナ・エナジーのビジョン
ヴィーナ・エナジーは、合計出力11ギガワットを超える資産を持つ再生可能エネルギー事業者として、太陽光や風力のプロジェクトを手がけている。日本、韓国、台湾などに拠点を持ち、地域社会との関係構築にも関与している。
このように、ヴィーナ・エナジーは再生可能エネルギー市場において、持続可能な成長と社会に対する責任を両立させる企業としての地位を確立しつつある。今後の動向にも引き続き注目が集まると言えるだろう。
会社情報
- 会社名
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ヴィーナ・エナジー・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門2丁目10番4号オークラ プレステージタワー 17階
- 電話番号
-
03-6452-9777