野沢温泉村でライドシェアの実証実験が始動！地域モビリティの新たな試み

地域を支える新たな交通手段としてのライドシェア実証実験

長野県の野沢温泉村で、2025年12月1日から2026年2月28日まで、公共ライドシェアの実証実験が行われることが発表された。この試みは、JR東日本、一般社団法人野沢温泉マウンテンリゾート観光局、株式会社AMANEの協力によるもので、観光客や地域住民の移動手段の確保が目的だ。

背景

最近では、スキーシーズンに訪れる観光客が増加する一方で、村内の交通手段の不足が顕著になっている。この問題を解決するため、民間の力を活用したライドシェアの導入が考えられた。昨年実施した実証実験を受けて、利用しやすさやサービスの拡充が求められていた。

実証実験の概要

目的

野沢温泉村における観光客や地域住民の増加する移動需要に対し、ライドシェアによる新たな交通手段を提供し、その持続可能性を検証すること。

実施内容

- 運行主体: 一般社団法人野沢温泉マウンテンリゾート観光局
- 運行管理者: のざわ温泉交通株式会社
- 基本営業時間: 8時から18時（夜間の実施も検討中）
- 対象アプリ: 国内外で広く使われているUberアプリを利用
- 料金: タクシー運賃に相当する事前確定料金、アプリ内で決済
- ドライバーの募集: 約30名程度の一般ドライバーを募集
- 利用可能エリア: 野沢温泉村から飯山駅にかけての地域

利用方法

1. Uberアプリで配車予約
2. 事前に確定した運賃をアプリ内で支払い
3. 指定のピックアップ場所で待機
4. 乗車し目的地へ

また、利用者にはアンケートへの協力も依頼され、サービス向上のための貴重なフィードバックが集められる予定だ。

今後の展開

この実証実験を通じて得られたデータや意見を基に、来年度以降は地域主体のライドシェア運行や、地域の交通課題解決に向けた取り組みが期待されている。さらに、昨年度実施の実証実験では村内住民の利用はないものの、訪れる観光客からは飯山駅周辺への移動希望が多かったとの結果があり、これを踏まえた改善が求められることとなった。