宮島の塩が火渡り神事に新たな命を吹き込む
宮島の自然の恵みを活かした「みやじまの塩」が、今年の11月より宮島弥山の大本山大聖院で行われる火渡り神事に初めて使用されます。この神聖な儀式で使用される塩は、お清めの重要な法物として長年親しまれてきました。この新しい塩は、宮島の特産品として地域に根ざした製品であり、地元の誇りを感じさせます。
宮島の塩の特徴
「みやじまの塩」は、宮島海域の海水を100%使用し、島内に作られた製塩所で精製されています。この塩は、弥山の原始林から湧き出る清水を源に、自然の力を最大限に引き出した製品です。宮島の文化や自然に結びついたこの特産品は、火渡り神事でもその役割を果たし、参拝者に神聖なお清めを提供します。
火渡り神事の流れ
火渡り神事は、毎年4月と11月に開催され、弘法大師によって築かれた神聖な儀式です。神事の最中に塩が使用されるのは、火渡りの前に神々への奉納が行なわれるためです。この際に塩が用いられることにより、参拝者は火の神秘な力を感じると同時に、自らのお祈りをする重要な瞬間となるのです。特に、今年11月8日には、大本山大聖院が奉納する塩のセレモニーが特別に行われる予定です。
限定商品のお披露目
新たに発表された「仏塩」は、20g入りで500円(税込)という手ごろな価格で販売されます。この商品は、仏教の教えと宮島の自然が結びついたものとして名付けられました。パッケージには、弥山三鬼大権現の祈祷場所である摩尼殿のデザインが施されており、見た目にも神秘的です。また、この仏塩は信者や参拝者への返礼品としても扱われる予定です。
さらに、「みやじま清め塩六角(白・黒)」も新たに販売が開始され、75gで1,900円(税込)という価格で提供されます。料理の味付けや入浴剤としても使用可能で、さまざまな場面で活用できる商品です。白のパッケージは神秘的な印象を与え、黒は重厚感のあるエレガントなデザインが特徴です。
地元企業の取り組み
「みやじまの塩」の製造を担う株式会社フレイムは、地元広島県廿日市市に本社を構え、地域に根ざした企業として知られています。代表の川本氏は、地域の特産品を活かしながら、塩の魅力を国内外に発信していく考えを示しています。彼のビジョンは、宮島を象徴するブランドとしてさらに成長し、地域の発展にも寄与することです。
火渡り神事の際には、特別な意味を持つ塩が使われることから、訪れる皆さんにとって一層神聖な体験になること間違いなしです。火渡り神事の特設ページでは詳細が掲載されており、訪問いただければ、地元の伝統文化を肌で感じることができます。ぜひ、宮島を訪れて、この特別な伝統を体験してください。