岩手大学が新しい専門職「UA」を募集
岩手大学は、これからの大学経営を担う新たな専門職である「UA(University Administrator)」を設置し、地域イノベーションを促進する取り組みを始めます。
背景と目的
近年、日本の研究者は研究に付随する事務や経営業務も担わざるを得ない環境にありますが、これが国際的な研究力の低下を招いているとも言われています。そのため、岩手大学では従来のリサーチ・アドミニストレーター業務を超え、大学の運営を戦略的に支える役割を持つUAを整備します。
この新たな職種は、外部資金の獲得を増やし、その財源を研究環境へ再投資する「好循環サイクル」を形成することを目指しています。10年後には地域イノベーションの発信拠点となりたいと考えています。
UAについて
1. 副学長級へのキャリアパス
UAは教員や事務職員に続く「第3の職種」として位置付けられ、まずは一般UAからスタートし、最終的には副学長にあたる「研究戦略マネージャー」という役職を目指すことができます。また、高度専門職手当や外部資金獲得実績に基づく報奨金制度を設け、処遇の面でも教員職と変わらぬ待遇を実現する計画です。
2. テニュアトラック制度
岩手大学では、専門職が長期にわたって安定して働けることを重視し、透明性の高い審査を行い、無期雇用へと移行するテニュアトラック制度を導入します。これにより、地方大学における専門人材の確保と定着の問題を解決します。
3. 地域との連携
UAは大学内にとどまらず、岩手県や盛岡市、産業支援機関等と連携した「いわてイノベーション推進リサーチパーク」内で実務研修を受けることが可能です。『岩手コーディネートネットワーク』を利用し、現場での実力を養い、研究の成果を地域社会に還元する人材を目指します。
組織体制の刷新
更に、岩手大学成長戦略会議にUAが経営層と共に参画し、意思決定に関わることで、組織全体の戦略的な運営が可能になります。サポートを受けながら、自身のキャリアを築くことができる環境が整っています。
募集について
岩手大学では「UA候補者」を募集しています。新たに採用された方々にはOJTや研修を通じて育成を行い、5年後にはテニュアトラック制度により無期雇用契約を提供します。これまでにはない新たな職業機会に興味をお持ちの方々にとって、キャリアアップの大きなチャンスとなるでしょう。
最後に
岩手大学は「岩手の大地と人々と共に」という理念のもと、地域に根ざし、尊重される大学を目指しています。この新しい専門職UAを通じて、研究者と協力し、地域価値を高めていく「岩手モデル」を共に築いていきませんか?
皆さんと一緒に、大学と地域の未来を切り拓いていくことを心より楽しみにしています。