地域をつなぐ居場所『ひげぞ~のこころ食堂』の誕生
2025年7月、東京都江戸川区に誕生した『ひげぞ~のこころ食堂』は、NPO法人しろひげ・たゆらかファンドが主催する新しい地域食堂です。このプロジェクトは、高齢者や子ども、心に障がいを持つ方々など、様々な背景を持つ人々が分け隔てなく集まり、食を通じて心のつながりを育むことを目的としています。食堂では、誰もが気軽に訪れ、共に食事を楽しむことで、笑顔が生まれる優しい時間が提供されます。
食事がもたらすつながり
『ひげぞ~のこころ食堂』では、米粉を使用したグルテンフリーのコッペパンや新鮮な水耕栽培野菜を使った野菜スープなど、体に優しいメニューを提供します。クリニックで働く医師や看護師が厨房に立ち、料理を振る舞う姿は、食に対する心遣いが感じられます。そして食後には、参加者同士がボードゲームを楽しむことも可能です。これらの活動は、孤食や引きこもりといった現代の社会課題に対する解決の糸口を提供しています。
ひとりじゃないと感じられる空間
近年、孤食やひきこもりは深刻な社会問題です。厚生労働省の調査によると、子どもの約7人に1人が「家で一人で食事をとることが多い」と回答しています。特に中高生のヤングケアラーや若年層のひきこもりは増加しており、彼らは社会との接点を失っていることが多いです。『ひげぞ~のこころ食堂』では「ここに来れば誰かがいる」と実感できる居場所を提供することで、孤立のリスクを減少させることを目指しています。
グリーフケアとしての役割も
また、この食堂はグリーフケアの場としても機能します。在宅医療を行っている協力医療機関に通う高齢者の中には、身体的な問題を抱え、家にこもりがちな方も多数います。こうした方々が『ひげぞ~のこころ食堂』を訪れ、外出のきっかけとし、心を癒す場所として活用されることを期待しています。ここでは、専門の医師や看護師がボランティアとして参加し、しっかりとしたサポートを提供します。
詳細情報
『ひげぞ~のこころ食堂』は毎月第1金曜日に開催され、2025年の開催日程は以下の通りです。
- - 8月1日
- - 9月5日
- - 10月3日
- - 11月7日
- - 12月5日
参加費は、大人300円、子ども100円となっています。場所は、しろひげ在宅診療所本社屋のコミュニティスペースです。
詳細は、
えどがわっ子食堂ネットワークのホームページでご確認いただけます。
まとめ
地域の居場所作りを目指す『ひげぞ~のこころ食堂』は、食を通じて様々な世代の人々が集い、心のつながりを育む貴重な場所です。孤食や引きこもりという現代の社会課題に立ち向かい、地域の人々が集える居場所を提供するこの取り組みは、多くの人に必要とされる存在となることでしょう。