六甲高山植物園の春
2025-03-31 15:59:23

春の妖精が彩る六甲高山植物園の魅力と見どころ

六甲高山植物園の春の妖精たち



六甲高山植物園では、春の訪れを告げる美しい花々が見頃を迎えています。特に注目すべきなのは、春の妖精として知られるカタクリとキクザキイチゲの群落です。これらの植物は、春を象徴する花々として多くの人々に愛されています。

カタクリの不思議な生活周期



カタクリはユリ科に属する多年草で、北海道から九州まで広い範囲で自生しています。特筆すべきは、その独特な生態です。この植物は、晴天の日にのみ花を咲かせます。そして一度花を咲かせると、その後は翌年の春まで地上部が休眠状態に入ります。こうした植物のことを「スプリング・エフェメラル」といい、カタクリもその一員です。

その独特の花茎は高さ10~20cmになり、1輪の花をつけます。しかし、この花が開花するまでには、なんと7、8年もの年月が必要だと言われています。昔はその鱗茎から片栗粉が作られ、質の良い澱粉として利用されていました。しかし現在は、ジャガイモの澱粉が主流となっています。

園内には約5,000株のカタクリがあり、4月下旬まで観賞できる予定です。春の柔らかい日差しの中で咲くカタクリの姿は、訪れた人々を魅了します。

キクザキイチゲの美しさ



キクザキイチゲはキンポウゲ科の多年草で、落葉広葉樹林の林床に生息しています。その名の通り、15cmほどの花茎に1つの花をつけるその姿が特徴的です。六甲高山植物園では、樹林区のあちこちでキクザキイチゲを観賞することができ、カタクリと同じ場所で同時に楽しむことができます。こちらも4月中旬まで見頃を迎えます。

特別イベント「え!こんな近くに?!高山植物」



当植物園では、特別展「え!こんな近くに?!高山植物」が開催中です。この展示では神戸にいながら、アルプスやヒマラヤ、さらには北海道の高山植物に出会うことができます。著名な植物画家、牧野富太郎や池田瑞月、世良臣絵、西山ゆらによる高山植物の作品も展示されており、美しいアートとともに植物の魅力を感じることができる貴重な機会です。

  • - 開催日: 開催中〜7月13日(日)
  • - 営業時間: 10:00〜17:00(入園受付は16:30まで)
  • - 参加費: 無料(別途入園料が必要)

営業概要



六甲高山植物園は、今まで休まず開放されており、11月30日(日)までオープンしています。ただし、定期的な休園日があるため、訪問前に公式サイトでの確認をお勧めします。

  • - 入園料: 大人(中学生以上)900円、小人(4歳〜小学生)450円
  • - 駐車料金: 1,000円(繁忙日:2,000円)

春という特別な季節に、ぜひこの美しい植物の数々を楽しみに六甲高山植物園を訪れてください。自然の優雅さと共に、心癒されるひと時をお過ごしいただけることでしょう。


画像1

会社情報

会社名
阪神電気鉄道株式会社
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。