ヘアスタイルが気分に及ぼす影響と姿勢改善の研究成果
株式会社マンダムは、中京大学スポーツ科学部と共同で行った研究「ヘアスタイリングが気分と姿勢に与える影響」に関する実験結果を発表しました。この研究の目的は、特に高校生をターゲットに、自己表現としての髪型の重要性を見直すことでした。
研究の背景
現代の学生生活において、髪型は重要な自己表現手段の一つとされています。それに対するルールや風潮がある中、部活動に参加する学生たちが自己表現の一環としてのヘアスタイリングを楽しむことを促す活動を行なっています。
研究の目的と方法
この研究は、中京大学スポーツ科学部の荒牧研究室が主導し、14名の大学生(男子10名、女子4名)を対象に行われました。実験は「ヘアスタイリングあり」と「ヘアスタイリングなし」の2つの条件下で比較され、日本語版PANAS(ポジティブ・ネガティブ感情尺度)と立位重心動揺を測定しました。
ヘアスタイルは、研究対象者が希望するスタイルを美容師が整えて施術しました。その後、実験者の感情と姿勢の変化を分析し、データを収集しました。
実験結果の概要
実験の結果、ヘアスタイリングが施された状態では、ポジティブ感情の合計点数が有意に増加し、ネガティブ感情は有意に減少しました。また、立位姿勢の動揺も「ヘアスタイリングあり」の条件下で有意に減少したことが確認されました。
特に、開眼時の立位重心動揺総軌跡長は、ヘアスタイリングが行われることで減少し、安心感を与えていることが示されました。これは、外見の変化が自信や気分に影響を及ぼす証拠として、非常に興味深い結果です。
結論
この研究を通じて、外見が持つ心理的な影響とその重要性が再認識されました。ヘアスタイリングは単に見た目を良くするだけでなく、自己の気分を前向きに変化させ、姿勢の安定性をも増すことが明らかになりました。今後、マンダムはこの知見を活かし、製品開発やコミュニケーション戦略に活かしていく方針です。
この研究成果は、自己の外見や気分が運動パフォーマンスにも影響があることを示しており、学生や若者にとって重要な要素となることが期待されています。