エメラルド・クルーズ、ラグジュアリー・ヨットの新たな展開
2025年11月25日、エメラルド・クルーズ&ツアーズは、ラグジュアリーヨットフリートの拡大において重要な節目を迎えました。この日、同社は新型スーパーヨット「エメラルド・カイア」の進水式と、同じく「エメラルド・ライヤ」の起工式を実施しました。この二つのセレモニーは、親会社であるシーニック・グループの成長と革新戦略を象徴するものです。
新艦艇の進水と起工
エメラルド・カイア進水式
2025年11月10日、ベトナムのハロン湾にて行われたエメラルド・カイアの進水式には、シーニック・グループのデザインと開発を担当するイヴォ・スケリン氏などが出席しました。この進水によって、エメラルド・カイアは2026年4月に予定されるキプロス、ギリシャ、トルコを巡る初の航海に向けた準備が整いました。
進水式を終えた後は、イタリアからモンテネグロ、アルバニア、クロアチアの美しい海岸線を巡るほか、ギリシャ諸島やコリント運河を通り、2026年12月から2027年3月には紅海を経てセーシェルへと向かうリポジションクルーズも予定されています。
エメラルド・ライヤ起工式
この日のもう一つのハイライトは、エメラルド・ライヤの起工式です。こちらは2027年6月にデビュー予定で、初シーズンは東地中海とセーシェルで運航される計画です。また、2028年4月には「エメラルド・ザラ」が新たにフリートに加わる予定となっています。
シーニック・グループの創業者で会長のグレン・モロニー氏は「エメラルド・カイアの進水とエメラルド・ライヤの起工は当社にとっての重要なマイルストーンです。どちらの艦艇も最大128名のお客様を迎え入れ、最高のラグジュアリー体験を提供できるよう設計されています」と述べています。
新舶の魅力と特徴
新たに導入されるエメラルド・カイアとエメラルド・ライヤは、既存のエメラルド・アズーラとエメラルド・サカラに続くもので、2028年には合計5隻のフリートが誕生します。これらの新造ヨットでは、広々とした空間設計に加えて、洗練された美食やウェルネス、マリーナ体験を通じて、リラックスしたラグジュアリーと冒険を提供します。
主な特徴としては、屋内外バーや新設されたスパプールを備えたスカイデッキ、パノラマビューが楽しめるプライベートカバナ、さらにはオーナーズスイートが用意されています。また、食事の際にはアクアプールカフェや新設のプライベートダイニング「ナイトマーケットグリル」(有料・8名限定)など、屋外ダイニング体験も魅力的です。
シーニック・グループについて
シーニック・グループは約40年間、受賞歴のあるリバークルーズやヨット体験、厳選されたランドツアーを提供してきました。エメラルド・クルーズ&ツアーズは、ヨーロッパやアジアを中心に多様なリバークルーズや地中海、カリブ海、インド洋などのヨットクルーズで、革新的な船隊の拡大を目指し続けています。
エメラルド・クルーズの新たな旅立ちは、ラグジュアリーなクルージング体験を求める旅行者にとって魅力的な選択肢を提供することでしょう。今後の航海に期待が高まります。