ナイスジャパンとベルシステム24が挑む次世代コンタクトセンターの実現

ナイスジャパンとベルシステム24が共同開発したCXプラットフォーム

概要

ナイスジャパン株式会社と株式会社ベルシステム24が、来る2025年4月より生成AIを搭載した次世代CXプラットフォーム「BellCloud+CX」の提供を開始します。この提携は、CXのデジタル化が進む中、企業が競争力を維持するための重要な鍵となります。

ナイスジャパンは、海外での豊富な実績を持ち、専門的なAI技術を用いたコンタクトセンターソリューションのリーダーです。一方、ベルシステム24は、年間1300社以上のクライアントに対するサポート実績を持ち、十分な経験を有しています。この組み合わせは、両社の強みを活かした非常に魅力的な戦略となるでしょう。

BellCloud+CXの特長

BellCloud+CXは、ナイスの「NICE CXone Mpower」をベースにしており、ベルシステム24の運用ノウハウを融合させたクラウド型コンタクトセンターのプラットフォームです。この新しいプラットフォームは、通話録音やPBX機能はもちろん、オムニチャネル対応やAIボットの導入、さらにリアルタイムでの音声認識機能が搭載されています。

このプラットフォームを使用することで、企業は蓄積したデータを様々なCX向上策にシームレスに活用でき、業務の効率化が期待されます。さらに、今回の施策はすべての企業規模に対応しており、特に中小企業にとっても取り入れやすい内容となっています。

背景と目的

デジタル技術の急速な進展により、コンタクトセンターに対する顧客ニーズが急増しています。企業は、高品質な顧客体験の提供と業務の効率化を両立させることが求められるようになりました。こういった中で人材不足が深刻化する中、AI技術の活用はますます重要な課題となっています。

そのため、ナイスジャパンとベルシステム24は、さまざまな業界の企業にとって実現可能なソリューションを開発し、CX向上を目指すための新たなプラットフォームを提供することにしました。これにより、企業は最新の技術を活用し、自社のCXを向上させることが可能になります。

BellCloud+CXの機能詳細

BellCloud+CXは、生成AIを活用して業務の効率化やCX向上をサポートします。具体的には、以下のような機能があります：

1. 生成AI機能の搭載 - 対話の自動テキスト化や要約、オペレーターへの支援など、コンタクトセンター業務全体をAIが支援します。

2. カスタマイズ性 - 各企業の特性に応じた機能のカスタマイズが可能です。業種や業務内容に合わせてコンタクトセンターの運用設計ができます。

3. 高い信頼性とスケーラビリティ - PCI DSSやGDPRといった国際基準に適合し、業界トップレベルの可用性とセキュリティを誇ります。事業拡大に伴い、システムを柔軟に拡縮できるため、あらゆる企業環境に対応できます。

各社の役割

ナイスジャパンは、業界内における先進的なAI技術を提供し、ベルシステム24は、長年の運用ノウハウを活かして機能開発や販売、運用コンサルティングに取り組みます。両社の協業は、業界全体の顧客体験を一層向上させるカギとなるでしょう。

今後の展望

両社は今後5年間で5,000席以上の導入を目指し、新たなマーケットでのサービス提供を進めていく予定です。この施策により、企業は生成AIなどの最新技術を利用して業務効率化とCX向上を同時に実現することが期待されます。また、最新技術を活用した次世代コンタクトセンターの構築も進められ、「Hybrid Operation Loop」のような自動化ソリューションにも応用される見込みです。

このような取り組みを通じて、ナイスジャパンとベルシステム24は、業界全体のデジタルシフトを加速し、顧客満足度の向上を実現していくことでしょう。