ミダス財団、ラオス6校目の新設校を竣工
一般財団法人ミダス財団がラオスにおける6校目の教育施設、Vongvilay小学校を11月に完成させ、12月には現地で竣工式を執り行いました。場所は、ラオス南部のアッタプー州フーヴォン郡。教育の普及を目指す財団の取り組みが再び具体的な形となり、地域社会の期待が寄せられています。
明るい陽射しの中での式典
晴れ渡る空の下で開催された竣工式。式典はフーヴォン郡の教育・スポーツ局が主催し、地元の指導者や教育関係者、保護者を含む多くの来賓が参列しました。特に印象的だったのは、来場者が持参した大きな酒壺をみんなで共有し、乾杯するラオスの伝統的な習慣です。式典では、ラオスの民族衣装を着た女の子たちが「ラオスの織り娘」と「ブルラオ族の新しい生活」という2曲の伝統舞踊を披露し、会場を華やかに彩りました。
教育・スポーツ局長の挨拶の中では、この新しい学校がフーヴォン郡で最も立派な教育の場であることが強調され、ミダス財団への感謝の言葉が述べられました。地元の方々や教師、生徒たちがこの学校を大切にし、未来の子どもたちへ良い環境を提供することが約束されました。
新しい学校の歓声
新設されたVongvilay小学校へ通う子どもたちについて、式典当日は全体で晴天に恵まれ、参加者たちが早朝から集まり、ダンスの練習をしていました。町の中心部から学校までは車で30kmの未舗装道路を辿りますが、既に多くの児童と地元住民が集まり、明るく楽しい雰囲気が広がっていました。
児童たちの食生活についても触れ、その中心には米や野菜、塩があり、彼らは各自でお弁当を持参しています。特に好きな食べ物として「野菜」を挙げる子どもたちも多く、肉や魚を食べる機会は少ないそうです。式典の後には牛乳が振舞われ、初めて口にする子供たちが多く見受けられました。教師たちからは栄養不良を懸念する声もあり、給食の提供を求める要望が高まっています。
未来の教育と夢
教科として人気なのは、「国語」と「体育」だそうです。式典が終わった後、生徒たちは校庭で遊び始め、整備された校庭が大いに活用されている様子が見受けられました。将来の夢について、「教師になりたい」との声が多く聞かれる中、一部の子どもたちは「父のようにトラック運転手になりたい」という希望も語ってくれました。
また、生徒たちは新しい教室に対して「広くて美しい」と嬉しい感想を漏らし、教室には電気や扇風機も完備されており、清潔で快適な環境が整っています。
高まる期待と財団の未来計画
この新しい学校は面積1.5ヘクタールを持ち、5つの教室、食堂、調理室、トイレ、そして給水システムを整えた充実した施設です。また、校舎はフェンスで囲まれ、アクセス路はコンクリートで舗装されています。生徒たちが安心して学び、遊び、夢を育める環境が整備されています。
ミダス財団としては、これからもラオスの教育環境の向上に向けて更なる支援を続ける予定です。この活動は自国の教育に限らず、他国でのプロジェクトへも広がる予定で、現地との連携を強化しながら、社会貢献を進めていく所存です。
ミダス財団について
ミダス財団は、社会貢献事業を通じて「2035年に100万人、2050年に1億人の人生にポジティブな影響を与える」ことを目指しています。資金は株式会社ミダスキャピタルからの寄付金を用いており、持続可能な社会貢献を展開し続けます。