AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」が新たな一歩を踏み出す
株式会社LegalOn Technologiesは、法務業務を大きく変革する新機能「マターマネジメントエージェント」を2025年夏に提供を開始することを発表しました。この新機能は、法務担当者の仕事を代わりに行うAIエージェントによるものです。これにより、契約審査や法務相談にかかる負担を軽減し、重点的な業務に専念できる環境が整えられます。
「マターマネジメントエージェント」とは
「マターマネジメントエージェント」は、「LegalOn Cloud」に搭載されるAIエージェントが、契約審査や法務に関する初期対応を自動で行います。これにより、法務部門は多大な時間を節約でき、迅速な対応が可能となります。具体的には、依頼者からの相談内容について、AIが必要な情報を収集し、リスクを判定します。
進化した契約審査プロセス
1.
情報収集の自動化:AIが依頼者からの情報を自動で収集し、初期の対応を効率化します。
2.
リスク判定の実施:集めたデータに基づき、契約書に対するリスクを評価します。低リスクと判定された案件に対しては、AIが回答案を生成する一方、高リスク案件は法務部門へのエスカレーションを行います。
3.
法務相談の迅速化:契約審査だけでなく、法務相談に対しても同じアプローチを適用し、依頼者が迅速に回答を得られるようにします。
4.
回答履歴の管理:法務部門はAIによる回答履歴を一元的に管理でき、適切でない回答については代替案を提示することも可能です。
5.
再申請の容易さ:事業部担当者はAIの回答案を元に、不明点があれば再度申請できるため、業務が止まることがありません。
この仕組みにより、法務部門は定型的な業務から解放され、重要な業務に注力することができます。また、ビジネススピードを向上させるために、AIが迅速に初期回答を提供することで、法務に関連する業務をスピーディーに進められます。
法務業務の現状と課題
2022年6月に行った調査によれば、法務担当者が最も時間をかけている業務は契約関連であり、特に契約書の作成や審査に多くの時間を割いていることが明らかになりました。多くの企業が非定型契約や秘密保持契約、業務委託契約における対応に追われていることが示されています。2024年3月の調査でも、コンプライアンス対策やリスクマネジメントへの時間が不足しているとの声が寄せられ、法務業務の効率化が求められています。
LegalOn Technologiesのビジョン
LegalOn Technologiesは、こうした状況を打破するためにAI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」を開発しました。このプラットフォームは、法務に関する各種業務を一元化し、AIによる知識の蓄積と提案を行うものです。これにより、法務部門がより戦略的な意思決定に専念できるようになります。
今後もLegalOn Technologiesは、法的知見とAI技術の融合によって、多様な法務業務の課題を解決し、業務の品質向上を図るソリューションを提供し続けていく所存です。「LegalOn Cloud」への期待が高まります。
企業情報
株式会社LegalOn Technologiesは、2017年に設立され、法務に特化したAI技術の開発に注力しています。同社は企業法務や法律事務所向けに幅広いリーガルテックサービスを提供しており、2025年には7,000社を超える導入実績を持つ企業へと成長しています。今後の展開にも注目です。