食べログが新たに提供する「ウィーチャットミニプログラム」
株式会社カカクコムが運営する人気レストラン検索サービス「食べログ」は、中国のテクノロジー企業テンセントと協力し、訪日客をターゲットとした「食べログ微信ミニプログラム」を2025年4月23日から提供開始しました。このプログラムは、中国のソーシャルメディアプラットフォーム「微信(ウィーチャット)」上に構築されており、中国から日本を訪れる旅行者に便利なサービスを提供します。
ミニプログラムの目的
食べログのウィーチャットミニプログラムは、訪日中の外国人旅行者が日本のレストランをスムーズに検索・予約できるよう支援しています。利用者はウィーチャット上で、地図や店舗情報、営業時間、レビューを中国語で確認し、簡単に予約を取ることが可能です。このサービスは、訪日前の計画から旅行中の外食体験までをサポートし、日本各地の多様な食文化を体験する機会を広げます。
中国インバウンド市場へのアプローチ
日本政府は2030年までに訪日外国人旅行者数を6,000万人にするという目標を掲げています。この背景を受け、食べログは訪日客向けのサービスを強化し、テンセントとの協業を通じて更なる集客機会の創出を目指しています。また、ユーザー体験の最適化や利便性向上のための長期的な取り組みを進めています。
ウィーチャットミニプログラムの特徴
1.
多機能なアプリケーション
ウィーチャットは生活全般で利用されるデジタルエコシステムであり、このミニプログラムを使うことで、旅行者は飲食店の情報を簡単に取得し、予約までを一つのアプリ内で完結できます。
2.
予約方法の選択肢
本ミニプログラムでは、「席のみ予約」と「コース予約」の二つのスタイルが用意されています。席予約ではデポジット制を取り入れることで、キャンセルによるノーショーのリスクを抑制し、飲食店側も安心して予約を受け付けることができます。コース予約は、事前決済機能も備え、ユーザーの予約意欲を高めています。
テンセント・クラウドの強力なサポート
食べログウィーチャットミニプログラムは、テンセント・クラウドのインフラを利用しているため、ユーザーにとって直感的で快適な体験を提供しています。テンセント・クラウドは、業界内でのデジタルイノベーションやソリューションの提供に尽力しており、食べログの取り組みをさらに後押ししています。
今後の展望
食べログは、訪日客向けに多言語対応を進めており、2024年6月には新たなネット予約サービスを本格展開予定です。また、海外の主要なプラットフォームとも連携を進めており、すでに大衆点評やOpenRiceなどの外部サービスからも予約が可能になっています。今回のウィーチャットミニプログラムの導入は、飲食店と訪日客の新たな接点を生む一歩と位置づけています。
食べログは、今後もパートナー企業との協力を深め、世界中の人々が気軽に日本の食文化に触れられる環境を作っていくことを目指しています。日本の飲食店にとっても、訪日客を迎える新しいチャンスとなることでしょう。食べログの今後の展開にぜひご注目ください。