ジザイエが誇る遠隔操作技術
株式会社ジザイエ(東京都千代田区、代表取締役CEO:中川 純希)は、建設現場で使用されるロボットのための新たな遠隔操作機能を持つ汎用的なモジュールを開発しました。これは、ジザイエが進める「JIZAIE Partners Program」の一環で、竹中工務店が展開する自律型清掃ロボット「TOギャザー」で実証されています。
背景
建設現場では、労働力不足や安全性向上の目的から、自律型ロボットの導入が加速しています。しかし、これらのロボットは「稼働中の自律動作」に特化し、使い始めや終了時には人間の介入が不可欠という課題を抱えていました。また、異なるモデル間での遠隔操作導入には高いコストがかかっており、作業ごとの個別開発が避けられない現状が続いていました。
開発したモジュールの特徴
ジザイエの新しい遠隔化モジュールは、以下のように整備されています:
- - ユーザーインターフェース:タブレット、PC、スマートフォンに対応した遠隔操作用のインターフェース。
- - 映像伝送技術:低遅延かつ高圧縮の映像伝送を実現。
- - 制御モード設計:自律制御と遠隔操作を併用できるよう設計。
- - フェイルセーフ対応:通信状況に応じた安全策を用意。
- - 柔軟な接続性:ROSなどの外部インターフェースとの連携が可能。
このモジュールにより、新たなロボットを開発することなく、既存のロボットへ迅速に遠隔操作機能を追加できます。提供価格は月額10万円(税別)からで、接続するロボットの仕様によっては価格変動があることにも注目です。
TOギャザーでの実証
TOギャザーは建設現場内での清掃を担当する自律型ロボットで、通常は自律走行を行いますが、稼働前後では人的なサポートが求められていました。新たに導入された遠隔化モジュールにより、次の機能が追加されました:
- - 稼働前の初期位置の調整
- - 清掃エリアへの移動誘導
- - 作業中の状況把握及び必要に応じた介入
- - 稼働後の戻り操作
これらにより、現場作業員の負担が軽減され、ロボットの稼働効率が驚くほど向上します。
未来の展望
ジザイエは、清掃ロボットにとどまらず、建設用の重機や無人地上車両、点検用ドローンなど、あらゆるロボットへこのモジュールを展開していく計画です。加えて、JIZAIE Partners Programを通じたパートナー企業との連携を深め、次世代のロボット運用基盤という目標に向けて進化を続けます。
JIZAIE Partners Programとは
JIZAIE Partners Programは、遠隔操作、映像伝送、AI制御といった技術を駆使し、業界全体での健康的な社会実装を支援する共創型のプラットフォームです。このプログラムを通じ、技術の開発から実証、実際の社会への展開までを包括的にサポートします。
会社概要
ジザイエは東京大学の研究室発のスタートアップで、公式には「すべての人が、時空を超えて働ける世界へ」というミッションを掲げています。特に、遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD」に注力しており、高精細な映像を低遅延で伝送する技術により、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる取り組みを行っています。
詳細情報は
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