AI外観検査技術
2025-03-12 10:45:29

九州工業大学准教授がAI外観検査技術で新たな事業化へ

九州工業大学の新たな試み 自律型AI外観検査技術



九州工業大学の准教授、德永旭将氏が手掛けるプロジェクトが、科学技術振興機構(JST)が推進する「2024年度 GAPファンドプログラム」の一環として採択されました。彼の研究が選ばれた背景と、今後の展望について詳しく見ていきましょう。

研究テーマの意義



採択されたテーマは「迅速に導入でき長期的に運用できる自律型と人間中心型の外観検査AI」です。品質管理において外観検査は避けられない重要な工程ですが、従来の人力による検査では、作業の単調さから時に精神的・身体的な負担が大きく、その結果、労働力不足が深刻な問題となっています。この課題に対処するために、AIを用いた自動化が求められていますが、特に難解な不良の判定には専用のAIモデル開発が不可欠で、通常は高コストかつ長期間の開発が必要です。

そこで、德永准教授の提案する技術は、良品と不良品の特徴を抽出し、その後、環境適応も考慮することで、データ収集の回数を大幅に削減できる手法です。これにより導入のコストダウンが期待されるため、企業にとっても利用しやすい技術となります。

事業化支援の枠組み



本研究を支えるのは、QBキャピタルとみらい創造インベストメンツです。両社は、デジタル技術を利用した新産業の創出を促進するために、事業化の推進を支援します。具体的には、初期の試作品制作やビジネスモデルの確立など、さまざまな面でのサポートが提供されます。

特に、PARKSスタートアップ創出プログラムは、九州・沖縄地域におけるスタートアップエコシステムの形成を目指しており、研究成果と事業化のギャップを埋める重要な役割を果たしています。ここでの支援は、単なる資金提供ではなく、実際のビジネスシーンへスムーズに移行できるような知見と経験の提供も含まれています。

未来への期待



このプログラムを通じ、九州工業大学の研究が新たな契機を迎え、地域経済や産業界に貢献することが期待されます。技術の進化によって、企業の競争力を高め、ひいては地域の発展にも寄与するでしょう。

また、德永准教授の取り組みは、他の研究者にとっても刺激となり、今後の研究活動にも大きな影響を与える可能性があります。AI技術が求められる現代において、彼の成果が新しいビジネスモデルの基盤となることは間違いないでしょう。

このように、九州工業大学と企業の連携によるプロジェクトが進行中です。今後の成果に注目が集まります。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社みらい創造インベストメンツ
住所
東京都港区芝浦三丁目3番6号東京科学大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 301
電話番号
03-6311-6958

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。