子ども貧困問題に立ち向かうおてらおやつクラブの挑戦
認定NPO法人おてらおやつクラブは、2025年10月2日から12月31日まで、ふるさと納税型のクラウドファンディングを実施します。この活動の目的は、さまざまな理由で困難な状況にあるひとり親家庭に、食べ物をシェアし、孤立から救うことです。お寺に寄せられた「おそなえ」を通じて、困窮している家庭を助けるため、1250万円の寄付を目標としています。
プロジェクトの背景
2022年の厚生労働省の調査によれば、日本の子どもたちの貧困率は11.5%です。とりわけ、ひとり親家庭においては44.5%が貧困状態にあるとされています。この状況は、単に経済的な困難だけでなく、孤立や慢性的な精神的ストレスをもたらし、「助けて」と声をあげられない家庭が多いのも実情です。子どもたちが安心して食べ物を得られる環境を整えることが、社会全体の課題となっています。
おてらおやつクラブの取り組み
おてらおやつクラブは、2014年から全国の寺院に寄せられる「おそなえ」を使って、ひとり親家庭やその支援団体へ食材や日用品を届ける活動を行っています。これまでに1万8千世帯以上とつながり、ただ物資を提供するのではなく、「あなたは一人ではない」というメッセージも伝えてきました。お寺ならではの温かみをもって、困窮家庭に寄り添う取り組みは、他の地域にも広がっています。
今回の挑戦について
本プロジェクトでは、物価高騰の影響で特に困難を抱えるひとり親家庭に、必要な食べ物とつながりを提供することを目的としています。ふるさと納税型のクラウドファンディングを利用することで、地域への寄付がより選びやすくなり、継続的な支援も見込めます。集められた寄付は、生活をサポートするための運営費に直接充てられ、より多くの家庭が温かい状況に戻れる手助けとなるでしょう。
未来に向けて
子どもの貧困は特定の地域の問題ではなく、日本全体の社会課題です。おてらおやつクラブは、今回のプロジェクトを通じて、さまざまな理由で困難を抱える家庭が互いに助け合う社会を目指しています。「助け合い」が日常的に行える社会の実現に向けて、皆さまのあたたかいご支援を心からお願い申し上げます。
さらなる情報
今回のプロジェクトの詳細や寄付方法については、
プロジェクトページや
おてらおやつクラブの公式サイトをご覧ください。
団体概要
- - 所在地: 奈良県磯城郡田原本町八尾765-1
- - 代表理事: 松島 靖朗
- - 設立: 2017年7月26日(2014年より活動開始)
- - 事業内容: お寺のおそなえをひとり親家庭や支援団体に届ける活動、子どもの貧困問題解決に向けた啓発・連携事業
- - Webサイト: こちらをクリック
*本件に関するお問合せは、認定NPO法人おてらおやつクラブ事務局まで。メール:
[email protected]