東栄住宅、2025年度グッドデザイン賞を受賞！先行階段の魅力に迫る

東栄住宅、2025年度グッドデザイン賞受賞

2025年度のグッドデザイン賞を受賞したのは、東栄住宅が提案する先行階段「Safety階段 "SAKIGAKE"」です。このプロジェクトは、住宅建設現場での上下移動に用いられる従来の「はしご」の利用を見直し、新たな安全性と効率性を実現することを目指しています。

先行階段「SAKIGAKE」とは？

この革新的な階段は、施工中の現場をより安全に、効率的にするために考案されました。従来のはしごは、施工者にとっての安全性と安定性が不足しており、また住む予定の方々にとっても建設中の現場を訪れる機会を制限する一因となっていました。しかし、SAKIGAKEはそんな課題を解決するため、住宅の階段を躯体工事の初期から設置することにしました。これにより、現場の安全性が高まるだけでなく、施工品質も向上し、何よりも住まい手が自分の家を身近に感じられる環境が整いました。

「見える建設現場」の実現

近年、住宅市場では「見える化」が重視されており、施工中のプロセスを可視化することが重要な課題となっています。SAKIGAKEは、建設現場の透明性を確保し、施工の過程を関係者が理解しやすい環境を実現します。これは、施工者だけでなく施主やその家族も現場に安心して立ち入れるようになり、家づくりに対する理解を深める助けとなります。

審査員からの高評価

グッドデザイン賞の審査員も、SAKIGAKEに注目しました。工事現場における従来の仮設のはしごを転換し、先行して階段を設置するというアイデアは、非常に率直で革新的だと評価されました。仮設設備と最終的な建築要素を組み合わせることで、施工の安全性と効率を高めつつ、住人や関係者が安心して訪れることができる環境を提供している点が、特に高く評価されました。