生活者見立て通信#017が示す自己更新の新しいカタチ
最近、リサーチとプランニングを行うQO株式会社が「生活者見立て通信#017」を発表しました。今回のテーマは「変身ではなくレイヤード。壊さずに重ねて少しずつ変わる生活者」です。このレポートでは、現代の生活者がどのように自分を変えていくのか、また、その背景にある心理について探究しています。
1. 生活者動向の鮮明化
今回の通信では、特に2つの動向に焦点を当てています。ひとつは就職活動における「大手志向」と「地元志向」の共存です。マイナビの調査データによると、学生の多くが大手企業を目指す一方で、地元で働きたいという意向も強いことが明らかになっています。
この現象には、安定性や福利厚生の面から大手企業を選ぶ一方で、地域への愛着や生活面での安心志向が背景にあるようです。特に2025年度卒業予定の大学生においては、半数以上が大手企業を希望しながらも、6割以上が地元就職を求めているという結果が示されています。
次に、若者に見られる情報に対する慎重姿勢です。特に旅行に関しては、情報不足や未知の体験に対する不安から、海外旅行を避ける傾向が強まっているとのこと。物価高などの経済的要因が影響を及ぼしているとされますが、加えて「自分にとっての価値が見えにくい選択肢」を避ける傾向が顕著です。
2. 「レイヤード」という見立て
QOプランナーは、これらの動向を受けて生活者の心理を「レイヤード」と捉えています。これは、現代の生活者が急激な変化や劇的な飛躍を欲していないことを示しています。彼らは、日常を守りながらも、新しい要素を少しずつ取り入れたいと思っているのです。
たとえば、進化系クロワッサンや和菓子とグミの組み合わせは、身近で安心できる要素の上に新しい体験が重なっていくことを示しており、このスタイルが今人気を集めています。
QO株式会社が実施した検証調査でも、この見立ての共感度が非常に高いことがわかりました。特に10代女性では72.8%、60代女性でも66.0%という数字を記録しました。多くの人が「壊さずに少しずつ変わる」ことに賛同し、日常の積み重ねが自己形成にどう寄与しているかを実感しているようです。
3. プランナーの見解
担当したプランナーは、現代社会での生活者の意識変化について以下のように述べています。「大手志向や地元志向の高まり、また海外旅行を避ける傾向から、生活者は大きな変化を求めていない印象があります。しかし、日常の中で新しさを取り入れることには前向きな姿勢を持っています。」
揺れる社会の中で、生活者は挑戦することよりも、安定した日常の中で少しずつ変わっていく道を選びつつあると分析されています。
4. さらなる情報提供
今回の詳細は、QO株式会社の公式ウェブサイトにて閲覧できます。興味がある方は是非ご確認ください。また、公式noteでは執筆過程や実践的なコツなどもぜひご覧ください。QO株式会社が推進する「見立て」思想は、今後のマーケティング活動においても重要なヒントになるでしょう。