堂島関電ビルが大規模リニューアルを完了し新たな時代へ

堂島関電ビルが生まれ変わる

2023年3月11日、関電不動産開発株式会社と積水化学工業株式会社は大阪の堂島関電ビルにおいて、大規模なリニューアル工事の竣工を発表しました。このプロジェクトは、両社の企業理念やビジョンに基づき、持続可能な未来に向けての重要なステップと位置付けられています。

リニューアルの背景

堂島関電ビルは、これまで多くのテナントに支持されてきたオフィスビルであり、その経年劣化が進む中、リニューアルの必要性が高まっていました。関電不動産開発は「安全で快適なまちの基盤づくりを通じて、持続可能な未来の実現を目指す」ことを理念とし、積水化学も「Innovation for the Earth」を掲げています。これらの考えは、従業員が安心して働ける環境を作り出すための原動力となります。

リニューアルのポイント

今回のリニューアル工事では、様々な工夫が凝らされています。特に注目すべきは、外装デザインに「水」をテーマとし、水都大阪のシンボル的存在としての新たな風貌を持つランドマークの誕生です。これにより、地域の持続可能な発展に寄与することが期待されています。また、建物の長寿命化によってCO₂排出を削減する取り組みも重要なポイントです。

さらに、堂島関電ビルは、築30年以上のテナントビルで初めて「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」の最高位評価を獲得しました。この認証は、環境への配慮や職場環境の向上に重きを置いた取り組みが評価されたものです。

働きやすさの追求

リニューアルされたビルでは、働きやすさと働きがいの両立を目指したデザインが施されています。例えば、10種類以上の積水化学製品が採用され、ペロブスカイト太陽電池などの最新技術をも利用しています。これにより、テナントは快適かつ効率的に業務を推進できる環境が整っています。

今後の展望

関電不動産開発は、堂島関電ビルのリニューアルをモデルケースとして、今後も築後年数が経過したビルのリニューアルを進める計画です。業界の「ゼロカーボンリーディングカンパニー」を目指し、テナントが入居したままでのリニューアルを可能にし、ESGやSDGsに基づく持続可能な開発を進めていきます。

積水化学グループも、全ての従業員のWell-Being達成に向けた取り組みを強化しており、多様な人材が活躍できる働きやすい環境の提供に努めています。また、廃棄物の削減やリサイクルへの取り組みも、持続可能な社会を実現するための重要な要素となるでしょう。