セルシス株式会社は、2024年12月期第2四半期の連結業績予想を上方修正したと発表しました。これは、主力製品であるイラスト・マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」のバージョン3.0が好調に販売されたこと、サブスクリプション契約価格と買い切り版の価格改定による収益性向上、そして国内外でのセールが当初の計画を上回る見込みであることなどが要因です。
売上高は、前回発表予想を上回る見込みとなっています。これは「CLIP STUDIO PAINT」のバージョン3.0の販売が好調であること、サブスクリプション契約価格及び買い切り版の価格を改定したことにより収益性が向上したこと、そして2024年6月に開催している国内及び海外セールが当初の計画を上回る見通しとなっていることなどが要因として挙げられます。
利益面においても、東証プライム市場への上場準備に伴うコストの上昇はありましたが、グループ全体の収支バランスを意識した開発投資の効率化や、コスト見直し施策の実施により、前回発表予想を大きく上回る見込みです。
セルシスは、今後も「クリエイションで夢中を広げよう」というミッションを掲げ、クリエイター向けのデジタル技術を提供し、世界中のクリエイターが創作活動を楽しめるよう支援していくとしています。
セルシスが発表した第2四半期業績予想の上方修正は、同社の成長戦略が順調に進んでいることを示す好材料と言えるでしょう。特に、主力製品である「CLIP STUDIO PAINT」の好調な販売は、同社がクリエイター向けソフトウェア市場において確固たる地位を築いていることを証明しています。サブスクリプション契約価格の改定による収益性向上も注目すべき点です。これは、同社が収益基盤を安定化させ、長期的な成長を目指していることを示しています。
今後のセルシスには、さらなる製品開発やサービスの向上、そして海外市場への積極的な展開が期待されます。特に、AI技術を活用した新たな機能やサービスの開発は、クリエイターの創作活動をより一層促進し、同社の競争力を強化する可能性を秘めています。セルシスが、今後もクリエイターを支援し、デジタルコンテンツ業界を牽引していく存在となることを期待しています。