大学生との連携で広がるヤングケアラー支援
近年、ヤングケアラーという言葉が広まり、それに伴い社会的関心も高まっています。この重要な課題に取り組むため、明治学院大学の社会学部の学生たちが港区子ども家庭支援センターと連携し、支援プロジェクトのチームを結成しました。
シンボルマークの誕生
このプロジェクトでは、学生たちの独自の視点を活かし、「ヤングケアラー支援サポーター」のシンボルマークが制作されました。2024年度から活動が始まり、6月には「ヤングケアラー支援サポーター養成講座」が実施され、地域へ向けての支援の輪が広がることを目指しています。この講座は、ヤングケアラーについての正しい知識を伝え、地域の理解を深めることを目的としています。
シンボルマークのデザイン
学生たちは、ヤングケアラー支援サポーターの役割について学びながら、シンボルマークのデザイン案を提出しました。最終的には、3つの提案の中から最も多くの票を得た案が選ばれ、このシンボルマークはピンバッジやバンドエイドとして支援活動の際に使用されています。このマークには、「支援サポーターが心でケアラーの子どもたちの将来を支える」というメッセージが込められています。中央には子どもたちの明るい未来を象徴する新芽が描かれ、その周りには優しさを表すピンクと黄色のガーベラが配されています。
プレゼンテーションの実施
10月には、プロジェクトチームのメンバーが港区子ども家庭支援部の部長に対して、プロジェクトに基づいたヤングケアラー支援策のプレゼンテーションを行いました。この活動を通じて、若者の視点からの提案が地域貢献につながることを期待しています。今後も、明治学院大学の学生たちは、地域社会に根ざした学びを活かしながら、ボランティア活動を展開していく予定です。
明治学院大学の歴史
社会学部付属研究所は、明治学院大学児童相談所を源流とし、1960年代から地域社会におけるさまざまな問題へのアプローチを続けています。大学の建学の精神は、「キリスト教による人格教育」と「学問の自由」であり、地域貢献と他者への理解を深める教育が行われています。
明治学院大学は2024年に理系学部「情報数理学部」を開設し、情報科学の融合を図るためのセンターを設立しました。このような新しい取り組みを通じて、学生たちは様々な分野で活躍する人材を育成していくことが期待されています。
明治学院大学は、社会のさまざまな問題に対して着実に貢献し続け、若者の力で新たな支援の形を生み出しています。