雄工精機株式会社:新たなスタート
雄工精機株式会社は、創業以来37年を迎え、この度事務所と研究所を統合して移転することを発表しました。旧来の設備を刷新し、新技術の開発に取り組む姿勢を強化しています。マイクロ波技術のパイオニアとして、多様な分野への展開を目指す同社の取り組みをご紹介します。
マイクロ波加熱の特性
同社は、マイクロ波装置の開発・設計・製造を主な事業とし、多くの顧客から高い支持を得てきました。マイクロ波加熱技術の特性は以下の通りです。
1.
高速加熱
マイクロ波は被加熱物の内部で熱エネルギーに変換されるため、従来の加熱方法に比べて非常に短時間で加熱が実現します。食品の内部まで早く浸透するため、加熱の不均一性が生じがちな問題を解消します。
2.
食品の品質保持
短時間加熱が可能なため、食品の品質劣化を抑えることができ、素材本来の風味を維持します。
3.
エネルギーロスの軽減
食品自体が発熱するため、他の熱源を使う場合に比べてエネルギー損失が少なく、効率的な加熱が行えます。
4.
快適な製造環境
マイクロ波加熱ではロス熱が発生しないため、廃熱が不要。さらに、湯熱や蒸気を用いないため、工場内は衛生的でドライな環境を保てます。
小型パイプ式マイクロ波装置の革新
新たに開発された小型パイプ式マイクロ波連続加熱成型装置は、外部熱源を使用せずに加熱と成形を同時に行うことができる革新的な製品です。この装置は、精肉店やスーパー、老人ホーム、ゴルフ場などの厨房施設に最適なサイズで、従来の大型装置からのコンパクト化を実現しました。
- - 電波の浸透性により、食品の表面と内部が同時に加熱可能です。このため、衛生的であり殺菌効果も高い。
- - ノズルの交換により、皮なしウィンナーやアメリカンドッグ、かまぼこなど、さまざまな形状の加工が行えます。これにより、安全性や廃棄物処理の問題も解消され、環境への配慮も考慮されています。
未来への志
雄工精機は、昭和から平成、令和と時代が変わる中で蓄積したノウハウを新たなる分野へ応用し、顧客の生産性向上に貢献するエキスパート集団として生まれ変わります。単なる装置メーカーにとどまらず、「挑戦」をモットーにして、進化し続けることで、未来の社会を支える製品開発にも取り組んでいきます。
私たちは、この新たな一歩に多くの期待を寄せています。これからも皆様の変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
お問い合わせ情報
- - 社名:雄工精機株式会社
- - 代表者:菅原 崇之
- - 所在地:大阪府東大阪市荒本北1丁目4番1号 クリエイション・コア東大阪 南館1階2107
- - 電話番号:06-4307-6566
- - FAX:06-4307-6567
雄工精機が描く未来は、より一層の技術革新と顧客支持を基にした、持続可能な発展へ向かう道であります。