機能性表示食品の動向
2021-03-15 10:30:02
機能性表示食品の最新動向レポート2021: 効果を実証する時代
機能性表示食品の最新動向レポート2021
概要
近年、機能性表示食品は、美容や健康に効果を謳う商品の有効性を証明する新しい手段として注目されています。この制度の導入により、以前は効果を明確に示せなかった商品が、生産者側からの具体的なメッセージを消費者に届けやすくなりました。特に、社会情勢的な影響や法律の厳格化が背景にある中、企業がこの制度を活用することで市場競争を勝ち抜いていくための鍵となっています。
機能性表示食品とは
機能性表示食品とは、特定の健康効果を持つ成分が含まれることを科学的に証明し、その旨を表示した食品のことです。これにより、消費者は自分のニーズに合った商品を選びやすくなります。2021年のデータによれば、2015年の制度開始以来、順次届出が増加し、2020年末までに合計3,722件の届出が行われています。その一方で、撤回された商品も396件にのぼることから、企業は注意深くこの制度を利用する必要があるといえます。
届出者ランキング
届出者には幅広い企業が含まれています。大手から中小、農業協同組合、さらには個人まで、さまざまなプレイヤーが参入していることを示しています。以下は、2020年末時点の届出者トップ10です。
1. 株式会社東洋新薬 - 81件
2. 株式会社ファイン - 80件
3. 江崎グリコ株式会社 - 69件
4. 日本水産株式会社 - 65件
5. 株式会社伊藤園 - 58件
6. アサヒ飲料株式会社 - 53件
7. アサヒグループ食品株式会社 - 51件
8. 森永乳業株式会社 - 43件
9. 株式会社ファンケル - 42件
10. 味覚糖株式会社 - 40件
これら企業は、消費者に広く認知されているため、機能性表示食品の競争において有利な立場にあります。
機能性関与成分ランキング
次に、機能性表示食品の根拠となる成分にはどのようなものがあるのか見ていきます。2020年末時点での関与成分トップ10は以下の通りです。
1. GABA - 445件
2. 難消化性デキストリン - 368件
3. DHA - 226件
4. EPA - 206件
5. ルテイン - 162件
6. イチョウ葉テルペンラクトン - 129件
7. イチョウ葉フラボノイド配糖体 - 129件
8. ビフィズス菌 - 122件
9. 乳酸菌 - 118件
10. 葛の花由来イソフラボン - 109件
これらの成分は、多様な健康効果を持つため、各社が戦略を立てる上での参考となっています。
表示しようとする機能性
表示機能は消費者の関心が高いテーマに応じて進化しています。たとえば、中性脂肪や血糖値の管理に関連する商品が増えています。具体的なランキングは以下の通りです。
1. 中性脂肪 - 639件
2. 血糖値 - 550件
3. 疲労感 - 425件
4. 血圧 - 357件
5. 保湿 - 324件
6. 認知機能 - 308件
7. 内臓脂肪 - 300件
8. 整腸作用 - 299件
9. 記憶力 - 283件
10. BMI - 247件
これを通じて、消費者が求める健康への関心がどこにあるかを理解できるでしょう。
結論
機能性表示食品は、企業にとって売上を伸ばすための新たな切り札として機能しています。商品の開発にあたり、時代のニーズを捉えた内容が求められてきている今こそ、さらに多くのチャンスが潜んでいます。薬事法ドットコムのような支援サービスも活用しつつ、効果的な商品展開を図ることが、今後の市場での成功に繋がるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社薬事法ドットコム
- 住所
- 東京都新宿区新宿4-3-17FORECAST5階
- 電話番号
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