日本企業向けベトナム進出の新サービスが始動
FPT ISとTECHUPCOMは、データ解析の専門企業であるTrue Dataと共同で、日本の消費財メーカー向けのテストマーケティングサービスのベータ版を発表しました。このサービスは、経済成長が続くベトナム市場への参入を望む日本企業にとって大きな助けとなることが期待されています。
ベトナム市場の魅力
日本国内では高齢化が進み、人口も減少傾向にある中、アジア市場への進出は多くの企業にとって重要な課題となっています。特に、ベトナムは若年層が多く存在し、平均年齢は30代前半。さらに、2024年第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比で6.93%と高い数値を示しており、経済的な期待が寄せられています。このような背景から、日本企業は高品質な製品を求める中間層の増加を受けて、ベトナム市場への進出を考える必要があります。
テストマーケティングサービスの内容
このテストマーケティングサービスでは、TECHUPCOMがベトナムの消費者に向けてライブコマースやECプラットフォームを通じて日本メーカーの製品のテスト販売を行います。その後、True Dataが販売データやマーケティング情報を分析し、フィードバックを提供。これにより、販売の見込みが高い商品については、FPTグループが運営する薬局チェーン「ロンチャウ」や、ECモール「センド」などで本格展開の支援が受けられます。このプロセスは、日本企業がベトナム市場に参入する際のリスクを最小限に抑え、効果的な戦略を立てるための支援となります。
日本企業のニーズに応える
FPT ISのチャン・ダン・ホア会長は、今回のサービスが日本の消費財メーカーが海外成長市場に進出する際の貴重なサポートになると述べています。また、True Dataの代表取締役社長である米倉裕之氏は、人口減少の影響を受けた日本市場の企業に対し、海外の成長市場への進出の必要性を強調。このテストマーケティングサービスが、日越間の商流拡大に貢献することを期待しています。
TECHUPCOMのダオ・ティ・チャンCEOも、日本企業がベトナム市場にスムーズに入るための新たな道標を提供する一助となることを強調しました。
おわりに
このテストマーケティングサービスの導入により、日本の消費財メーカーは、より少ないリスクでベトナム市場への進出を図れることになります。オンライン販売のテストが行えるこの仕組みは、日本企業がアジア市場で成長するための重要なステップとなるでしょう。