AIエージェントによる新たなシステム開発サービスの提供開始

株式会社シーエーシー（CAC）は、独自に開発したマルチAIエージェント「AZAREA Agent+」を活用したシステム開発サービスを2025年11月5日から開始します。このサービスは、社会や産業におけるデジタルイノベーションを進めるための重要な取り組みであり、特にIT人材不足や特定技術者への依存という課題を解決するために設計されています。

サービスの背景

現在、IT人材不足が恒常化しており、既存のシステムの刷新やモダナイズには高コストや高リスクが伴っています。CACは、生成AIを活用して「AI×SI Transformation」を目指し、システム開発を根本的に革新する取り組みを進めています。「AZAREA Agent+」は、こうした課題に対応するために開発されたソリューションの一つです。

サービス概要

「AZAREA Agent+」は、システム構築に特化したAIエージェントツールです。このAIエージェントは、定義された開発ワークフローに基づき、自律的にタスクを実行し、企業のシステム開発全体を効率化します。要件定義から設計書、ソースコード、さらにはテストケースまでをカバーし、作品を自動生成することが可能です。そして、CACのローコード開発基盤「AZAREA Gene」との連携により、開発プロセス全体のシームレスな効率化が実現します。

本サービスの特長

設計工程の効率化

「AZAREA Agent+」の最大の特徴は、システム開発においてボリュームゾーンである設計工程をAIで自動化する点です。AIエージェントは要件定義情報を入力として、機能仕様書、データベース設計書、UIデザイン、画面遷移図など、各種設計案を自動生成します。開発者はAIが作成した設計案を確認し、必要に応じて修正することで、設計効率を向上させることができます。

自動レビュー機能による品質担保

AIは、人手では確認しきれないDB定義書と設計書の不一致や記述不足を自動で指摘します。この自動レビュー機能により、整合性チェックの工数を大幅に削減し、設計者のスキルに依存しない高い品質を保障します。

開発者主導のフィードバック

「Human-in-the-Loop」機構を導入しており、AIによる自動化の途中で開発者が確認や修正指示を行うことができます。これにより、単なるブラックボックス化を防ぎつつ、人間の専門知識をプロセスに取り入れ、品質向上を図ることができます。

ローコードによる工程の自動化

AIが生成した設計定義に基づき、ローコード開発基盤「AZAREA Gene」がAPIや主要ロジックのコードを自動生成し、テストケースやテストデータまでを作成します。これにより、実装からテストまでの一連の作業がシームレスに自動化され、開発者の負担を軽減します。

今後の展望

CACは、この新サービスをCGグループ全体に展開し、企業向けに内製化支援ソリューションとしても提供していく計画です。これにより、企業のデジタルイノベーションを一層推進し、変化する業界のニーズに応えていくことを目指しています。

AZAREA Agent+の詳細はこちらをご覧ください。

企業情報

株式会社シーエーシー（CAC）
所在地: 東京都中央区日本橋箱崎町24番1号
代表者: 代表取締役社長佐別當宏友
資本金: 4億円（東証プライム上場株式会社CAC Holdingsの100%子会社）
事業内容: システム構築サービス、システム運用管理サービス、業務受託サービス
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