『100 Papageno Story』
2022-04-28 13:00:11
統合失調症当事者による絵本制作プロジェクト『100 Papageno Story』始動!
統合失調症当事者による絵本制作プロジェクト『100 Papageno Story』始動!
株式会社パパゲーノが主宰するメンタルヘルス不調や精神疾患を経験した当事者によるアート制作プロジェクト『100 Papageno Story』が、新たな取り組みとして統合失調症当事者による絵本制作を開始しました。
このプロジェクトは、メンタルヘルス不調や精神疾患を経験した当事者が、自身の物語と「生きててよかった」という想いを込めたアート作品を制作し、世の中に発信していくことを目的としています。100人の「生きててよかった物語」を世界中に届けることで、メンタルヘルス不調や精神疾患を経験しても「生きててよかった」と誰もが実感できる社会の実現を目指しています。また、自殺を踏みとどまった人の物語に触れることが自殺の抑止効果を持つかもしれないという「パパゲーノ効果」を実証し、拡充していくことも目指しています。
絵本『飛べない鳥のかけるん』
『100 Papageno Story』の第一弾となる絵本『飛べない鳥のかけるん』は、統合失調症当事者である「かけるん様(原作・ストーリー制作担当)」と「kaede様(イラスト制作担当)」、そして株式会社パパゲーノ(企画編集担当)の3者によって制作が進められています。
かけるん様の生い立ちや今回の絵本制作に込めた想いは、PapagenoのYouTubeチャンネルで公開されている企画概要動画で詳しく語られています。
この絵本は、かけるん様が自身の体験を綴った自費出版の書籍『あなたには生きていてほしい』を原作とし、飛べない鳥を主人公に、心の病と向き合う様子を描いた作品です。
2022年5月中の完成を目指し、現在クラウドファンディングで支援者を募っています。支援者には、完成した絵本が印刷されて郵送されます。
作者「かけるん様」について
佐賀県出身の「かけるん様」は、統合失調症で閉鎖病棟に入院中に書き殴っていたノートをもとに、自身の体験を綴った書籍『あなたには生きていてほしい』を自費出版しました。300部を印刷し自ら配布したこの本は、多くの人の心を打ったそうです。現在は、リカバリーカレッジふくおか、さがの運営にも携わっています。
イラスト制作者「kaede様」について
個人で挿絵制作などの仕事をしているイラストレーターの「kaede様」は、反戦の意を込め絵と詩を描く活動もしています。就労継続支援B型事業所スタッフとしても活動しており、ピアサポート関連にも精力的に取り組んでいます。
『100 Papageno Story』の今後の展望
『100 Papageno Story』は、メンタルヘルス不調、精神疾患を経験された当事者の方、クリエーター、専門家の皆様と連携しながら、プロジェクトを立ち上げてビジネスモデルの模索を行っています。
知的財産権のライセンシング、NFTの発行・販売、制作過程などの動画コンテンツ、その他の方法を通じて持続性のあるビジネスモデルを構築していくことを目指しています。
メンタルヘルスに対する社会の意識改革に貢献
『100 Papageno Story』は、メンタルヘルス不調や精神疾患を経験した当事者の声を世の中に届けることで、社会の意識改革に貢献することを目指しています。誰もが安心して生きられる社会の実現に向けて、今後も活動を続けていくとのことです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社パパゲーノ
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号桑野ビル2階
- 電話番号
-