長野の新たな魅力を発信する「sprout!」の誕生
長野県は、移住したい都道府県として18年連続No.1に輝く魅力的な地域です。そんな長野の魅力を伝えるローカル誌「sprout!」が、この冬、満を持してソウルを生まれました。この雑誌は、長野県の一人出版社八燿堂(はちようどう)によって創刊され、2024年冬号が12月21日(土)に発売されます。
『sprout!』の特徴
「sprout!」は、「ローカル」「オーガニック」「サステナブル」をテーマに、長野で活動する人々の声を届けるインタビュー誌です。長野の特性や地域性を強調しながら、その土地で暮らす人々の物語を深く掘り下げています。また、編集やデザイン、執筆など制作業務も長野県に住む職人たちによって行われ、地域の人々の手による作品であることが特長です。
2023年にポッドキャスト形式でスタートした「sprout!」は、今回ムック版をリリースします。これにより、さらに多くの人々に長野の魅力を届けることを目指しています。
創刊の背景
長野県には、交通の利便性や観光名所、美味しい食べ物が豊富である一方、長野に住む人々の魅力こそがこの地域の最大の特長です。移住を希望する人々が多い理由の一つに、ここで生活し、働いている「人」のストーリーが存在します。文化や価値観の多様性を持つ長野を舞台に、各人の人生観やライフスタイルを紹介し、「情報」にとどまらず「人」の魅力も発信することが「sprout!」の基本的なコンセプトです。
編集者の想い
編集・発行人である岡澤浩太郎さんは、2019年に東京から長野の山間部に移住し、そこで過ごす中で感じた長野の素晴らしさを誌面で伝えたいと考えました。そこで、美味しい水や空気、多様な地域特性を持つ長野で活動する人々の声を集め、隣接界隈に届けた上で、地域全体を元気にしたいと願うようになりました。
長期的な目標としては、地域の森から作った紙で本を製作し、地産地消を実現するという構想も掲げています。長野は全国有数の森林に恵まれ、地域の資源を活かした出版形態を模索中です。
創刊号の特集「長野 New Organic」
創刊号の特集テーマには、「オーガニック」が選ばれました。近年、SDGsの流れに沿ってオーガニックが注目されていますが、日本では「オーガニック」についての理解が根本から複雑になっています。この特集では、長野県内の生産者や飲食店の関係者などにインタビューを行い、その違いを超えて「オーガニック」の本質に迫っていきます。これにより、持続可能な未来への道筋を探ります。
この特集を通し、長野県内での有機農業の実情や関与している人々の熱い思いが描かれ、消費者にも正しい理解を促すことを期待しています。
創刊号の詳細
創刊号『sprout! 2024 WINTER ISSUE』は、B5判変形の80頁で定価1,600円(税別)。地域の魅力を余すことなく伝えるこの冊子は、全国の書店やオンラインストアで購入可能です。皆さんもぜひ手に取って、長野の新たな魅力を発見してみてください。
地域の文化や人々の物語を輝かせる「sprout!」が、皆さんの日常に新たなインスピレーションをもたらすこと間違いありません。ぜひ、今後も目が離せないプロジェクトになることでしょう。