若者の就職観調査
2025-04-10 11:37:00

18歳の若者が語る就職観と理想の働き方に迫る調査結果

18歳の若者が語る就職観と理想の働き方



日本財団が2025年3月に実施した第68回「18歳意識調査」では、約1,000人の若者(17~19歳)を対象に、就職活動や仕事に対する意識が探られました。この調査は、彼らの不安や希望、理想の働き方についての洞察を提供しています。

働くことへの不安


調査の結果、約78%の若者が「働くことに不安がある」と回答し、これは「不安がある」と「どちらかというと不安がある」の合計です。具体的には、就職活動に対する意識や、将来的なキャリアについての懸念が見て取れます。さらに、「不安がない」と答えたのはわずか20%に留まっており、若者たちが持つ不安感が浮き彫りになっています。

彼らが特に感じている不安は、職場環境や人間関係、さらには未経験からの就職活動の難しさに起因しているのでしょう。また、働く予定がないとする回答者もわずか1.1%に過ぎず、ほとんどの若者が何らかの形での就業を考えていることが分かります。

企業選びのポイント


次に、企業を選ぶ際に何を重視するかについても触れてみましょう。調査によれば、52.6%の若者が「給与や待遇を重視している」と答えており、最も重要視されていることが分かります。また、35.7%は「福利厚生の充実」を、33.2%は「希望する業界であること」を挙げています。これらの数値から、若者たちが働きやすい環境や条件を求めていることが明らかです。

特に、女の子たちの中で多い「資格取得」を希望する声は63%に達し、自分のスキルを一層高めて就職活動を進めたいという意識が強く反映されています。これは、特に女性が職業選択において感じるプレッシャーをもうかがわせる一因ともいえるでしょう。

理想的な働き方


さらに理想の働き方についても興味深い結果が得られました。「定年まで一つの会社で働き続けたい」と答えた若者は26%、「より良い就業条件・職場環境を求めて何度か転職したい」という意見は24%でした。これは、終身雇用制度への信頼感が薄れつつある現代において、自らのキャリアパスを柔軟に考える若者が増えてきたことを示しています。

また、3.1%が「フリーランスとして働きたい」、4.5%が「自分で会社を立ち上げたい」という回答をしたことも、今の時代にマッチしたキャリア観を反映しています。これらの結果は、固定された働き方からの脱却を望む若者たちの実態を映し出しています。

ハラスメントに対する意識


調査はハラスメントに対する意識にも触れています。多くの若者は、「ミスについて大声で注意される」ことがハラスメントだと感じており、これは働く環境における人間関係のストレスを反映しているのかもしれません。約4割が「プライベートなことについて聞かれる」ことや、「定められた勤務時刻よりも早く出勤する習慣」がハラスメントであるとも回答しています。

このように、20代前半の若者たちが直面している課題は明らかになりました。今後も日本財団は、18歳意識調査を継続し、次代を背負う世代の価値観や意識を深く探求していく必要があるでしょう。詳細な調査結果は日本財団の公式ページで確認できますので、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。

まとめ


調査結果は、今の若者たちが抱える不安や理想、そして求める働き方についての貴重なデータを提供しました。彼らの意見をしっかりと受け止めることが、今後の若者雇用や職場環境の改善に繋がることでしょう。


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公益財団法人 日本財団
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