高温環境下での作業者を守る新システム「ガーディアン」が登場
作業現場における安全性を確保するための新たなシステムが登場しました。デジタルサイネージ向けのクラウドサービスを提供するデジタルクルーズ株式会社と、半導体及び電子部品商社のミタチ産業の子会社であるMEテック株式会社が手を組み、作業者の健康状態を遠隔で見守るシステム「ガーディアン」を発表しました。この革新的なシステムは、暑さ対策が求められる環境下で働く作業員を守る目的で設計されています。
「ガーディアン」は、東芝のリストバンド型センサー「MULiSiTEN」を活用し、工事現場や製造工場、さらには屋外警備などの場面で、作業者の体調をリアルタイムで監視することができます。具体的には、温度、湿度、脈拍、体の動きといったデータを集めてクラウド上で管理し、異常が発生した場合には即座にアラートを発信します。この仕組みにより、作業員が過酷な暑さにさらされている際も、迅速な対策が可能になります。
また、厚生労働省の統計によると、近年職場における熱中症の発生率が増加しており、同省は事業者に対して熱中症のリスクを早期に発見し、適切な対処を求めることを義務化しています。「ガーディアン」の導入は、こうした健康リスクの管理に寄与し、特に熱中症の重篤化を防止するための重要な手段となるでしょう。
「ガーディアン」の多様な機能
このシステムには、脈拍測定や落下検知といった多彩な機能が搭載されており、夏場の暑さだけでなく、通年を通じた作業者の安全管理に対応しています。このように、「ガーディアン」は多様な機能を有することで、一層の安心感を持って作業に従事できる環境を整えます。
さらに、「ガーディアン」は昨年発表されたデジタルサイネージシステムと組み合わせて使用することで、現場ごとに特化した熱中症リスクを視覚化し、作業者の安全を一層高めることが可能です。これにより、現場の規模や条件に応じた適切な対策を講じることができます。
幕張メッセでの実機展示
「ガーディアン」の実機は、6月11日から幕張メッセにて開催されるデジタルサイネージ ジャパン(DSJ) 2025のMEテックブース(ブース番号:8Z28)でご覧いただけます。関心のある方はぜひブースに立ち寄り、直接その機能を体感してみてはいかがでしょうか。
デジタルクルーズ株式会社とMEテック株式会社の概要
デジタルクルーズ株式会社は、2006年に設立され、デジタルサイネージ向けのクラウドサービスを展開しています。所在地は東京都中央区で、同社の代表である押田賢一氏は、テクノロジーの進化を通じて新たな価値を提供し続けています。
一方、MEテック株式会社は2015年設立で、電子部品の開発や販売を行っています。東京都品川区に本社を構え、代表の武田一人氏は、高品質な製品とサービスで様々なニーズに応えています。
「ガーディアン」が提供する安全への取り組みは、今後のさらなる発展が期待され、作業現場での安心を確保するための大きな一歩となるでしょう。