九州工業大学とNTTデータGSLが協力し未来のIT人材育成を加速する新たなエコシステム

九州工業大学とNTTデータGSLが形成する人材育成エコシステム



2026年4月より、国立大学法人九州工業大学出資の株式会社Kyutech ARISE(キューテックアライズ)と、NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は、産学連携を通じた人材育成エコシステムの構築を目指すパートナリング契約を結びました。この連携は、九州を中心に日本全国及びアジアに向けたIT人材育成を促進し、“学び→実践→地域還元”という持続的な循環の仕組みを確立することを目指します。

日本では、IT人材不足が深刻な問題となっており、経済産業省の試算によると2030年には最大約79万人が不足する可能性があります。特に九州・沖縄地域では、ソフトウェア業の倒産件数が増加するなど、地域の経済に直接的な影響が出始めています。データによれば、全国の51.4%の企業が正社員不足を感じており、情報サービス業ではその割合が69.9%に達しています。このような背景の中で、大学と企業が協力し、実践的なスキルを持つ人材の供給が求められています。

Kyutech ARISEは九州工業大学の出資子会社であり、リスキリングや就業支援を行います一方、NTTデータGSLは「GSL大学」として社員のスキルアップを促進してきた実績があります。両者の連携により、地域の人材循環を加速する基盤が整いました。

取り組みの概要



本契約は、九州を拠点に大学と企業が協力し、持続的に学び・実践・地域還元が循環する人材育成のエコシステムを構築することを目的としています。具体的には、地域で学んだ学生や社会人がその知識を実践に結びつけ、九州地域の活性化や、日本全体の経済競争力の強化に寄与することをめざします。特に、Kyutech ARISEが提供するDX・AI・高度ソフトウェアに関する教育プログラムと、NTTデータGSLが持つ実践的なノウハウを融合させた学びの場を創出します。

また、この連携では地域企業や自治体と共同で実証プロジェクトを推進し、学習成果を地域の現場へ実装する仕組みが整えられます。対象地域は九州を中心に全国・アジアへ広がり、地域で活躍できる人材を循環させるモデルを確立する目的です。

具体的な取り組み



1. 地域人材育成と社会価値創出への貢献
九州地域のIT人材不足の解消に向けて、NTTデータGSLが得意とするSAP人材育成に取り組むことで、教育の質向上と地域産業の活性化を図ります。これにより、東京一極集中の是正や、デジタル活用の推進が期待されます。

2. 共同研究基盤の構築
大学と企業の強みを結びつけ、共同研究を通じた新たな価値創造を目指します。自社だけでは難しい課題に対して、大学との協業を通じてスピード感と質の高い解決策を見出します。

各社の期待



Kyutech ARISEの代表、嶺 正二郎氏は「この連携は、大学の専門知識とNTTデータGSLの実践的知見を融合していく新しい形の産学連携です」と述べています。また、九州工業大学の学長、安永卓生氏も「学びと実践が循環する新たな人材育成モデルを構築していくことを期待しています」と語っています。NTTデータGSLの社長、木村千彫氏も「九州から日本全体の競争力を押し上げる取り組みを加速していきます」と述べ、地域への強いコミットメントを示しています。

今後の展望



2026年度の前半には、NTTデータGSLの教育プログラムを組み込んだ共同カリキュラムが始まる予定です。具体的には、「ERPsim」や「Business Builders」といった実践的な学習が取り入れられた講座が用意され、学生たちが実際のビジネス環境に即した経験を積むことができます。さらに、近畿大学や滋賀大学との連携講座のノウハウを九州地域内にも展開し、共同研究や課題解決型の実習の拡充に取り組みます。将来的には、アジア地域でも同様の人材育成モデルの展開を目指す考えです。

NTTデータGSLは、2012年の設立以来、グローバル展開に伴うニーズに応え、企業の戦略的な事業運営を支援しています。今回の連携を通じて、地域を支えるIT人材の育成と、その力を最大限に活用するためのエコシステムを確立していくことが期待されます。

会社情報

会社名
株式会社NTTデータグローバルソリューションズ
住所
東京都中央区日本橋2-7-1東京日本橋タワー14階
電話番号
03-4354-0116

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