日本エクセムが発表した新ツール「exemONE DB Edition」
日本エクセム株式会社が2025年7月に、データベース運用、性能分析、トラブル解析を統合した新しいツール「exemONE DB Edition」をリリースすることを発表しました。この新ツールは、現代の複雑なシステム環境において、運用チームが日々直面するさまざまな課題を解決するために設計されています。
製品概要
「exemONE DB Edition」は、日常のデータベース運用に必要な情報を一画面で可視化し、運用の健全性や性能をリアルタイムで監視可能な統合型可観測性ツールです。運用現場では、「なぜ遅いのか?」「どこにボトルネックがあるのか?」など、具体的な問いに対する答えを視覚的に把握することが容易になります。これにより、システムの安定した運用が支援されます。
実現する運用の「理解」
近年、システムの複雑化が進む中で、従来の「死活監視」「閾値アラート」では運用の健全性やパフォーマンスを十分に捉えることが困難になっています。日本エクセムは、この状況を踏まえ、運用中に起こる「なぜ?」に答えられるシステムの重要性を強く認識し、開発に着手しました。「理解する運用」を実現するための第一歩として、データベース専用の「DB Edition」をリリースしました。
特長・機能
exemONE DB Editionは、以下のような特長を有しています。
1.
可観測性による「理解する運用」を実現
SQLやセッション、リソース状況などの情報を網羅的に可視化することで、運用者は迅速に問題の所在を把握できます。
2.
視覚的に状況を把握できるダッシュボード
利用者は、自らのニーズに合わせてダッシュボードを自由にカスタマイズ可能。複数の視点からの情報を一画面に集約し、迅速な判断ができます。
3.
専用の分析ビュー
経験に基づいた構造化されたビューを提供し、セッション、SQL、リソースの関係を時系列で追跡できます。これにより、開発者は深い技術分析を行えます。
4.
マルチデータベース・マルチ環境に対応
OracleやPostgreSQLなど多様なデータベースに対応し、オンプレミスとクラウド、どちらの環境でも利用可能なインターフェースを提供します。
展望と今後の展開
さらに、2025年秋にはアプリケーション、ネットワーク、インフラ層までも統合した「exemONE」プラットフォームが正式にリリースされる予定です。また、2026年にはSaaS型の提供も目指しており、より多くのユーザーにとって導入しやすい環境を整えていく計画です。これにより、運用部門と開発部門が連携し、「問題の構造を解決できる世界」を実現する取り組みを進めていく所存です。
日本エクセム株式会社について
日本エクセムは、データベースプロファイリングツール「MaxGauge」とフルスタック可観測性ツール「exemONE」を手掛ける韓国EXEM社の日本法人です。国内向けに製品販売と、その保守を行うほか、リモートDBAサービスやデータベースチューニング支援、障害解析など、多岐にわたる技術支援を提供しています。
公式サイトでは、製品の詳細や導入事例についても紹介しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。