国営ひたち海浜公園のアジサイアナベルが見頃
茨城県ひたちなか市に位置する国営ひたち海浜公園が初夏の美しい景色を披露しています。「ひなの林」にある約550株のアジサイアナベルがこの時期、純白の花を咲かせ、訪れる人々を楽しませています。見頃は6月26日から7月10日頃まで続くと予想されています。
アナベルはアジサイ科の落葉低木で、北アメリカ原産の園芸品種です。別名「アメリカアジサイ」とも呼ばれるこの花は、特にその花色の変化が魅力です。蕾の時期には淡い緑色で芽吹き、花が開くと純白に変化し、最終的には秋に向けて再び緑色になります。特に、その美しい変化が、訪れた観光客に自然の神秘を感じさせます。
香りの谷でのラベンダーとの共演
アジサイアナベルが楽しめるのは「ひなの林」だけではありません。「香りの谷」でもラベンダーとの共演が見られます。この時期、白色のアジサイと紫色のラベンダーのコントラストが周囲にやさしさを添え、訪れる人々を魅了しています。
新たなアジサイ品種でも彩りを
「ひなの林」では、アナベル以外にも赤やピンクの新品種アジサイも登場しています。昨年から植え始めた「恋音」、「パリジェンヌ」に加え、今年は新たに「トルネード」や「メドウ」が加わりました。特に「トルネード」は、花びらがねじれた独特の形状が特徴で目を引きます。一方、「メドウ」は丸い花びらが広がる上品な姿をしており、場所によって青やピンクの色合いに変化します。これにより、梅雨時期の訪問者にも楽しんでもらえるよう、色とりどりの花々で環境を華やかにしていく予定です。
みはらしの丘のコキアも成長中
「みはらしの丘」では、コキアの植え付け作業が進んでおり、約4万本のコキアが並ぶ様子は、この時期の公園の風物詩となっています。そのまっすぐに植えられた小さな「赤ちゃんコキア」が緑のラインを描く光景は、季節の移り変わりを感じさせてくれます。コキアの植え付けは7月4日頃までには完了する見込みです。
多彩な楽しみが詰まった公園
国営ひたち海浜公園では、春のネモフィラやスイセン、チューリップから初夏のポピーやバラ、さらには秋のコキアやコスモス、冬のアイスチューリップまで、四季を通じてさまざまな花々を楽しむことができます。公園内には、大観覧車やジェットコースターを備えた遊園地「プレジャーガーデン」など、様々なアトラクションも揃っており、家族や友人とともに楽しい1日を過ごすことが可能です。
訪れるごとに新たな発見がある国営ひたち海浜公園で、豊かな自然に囲まれた穏やかな時間を是非お過ごしください。