新しいコミュニケーション支援ツール「comuoon®」の展開
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社が開発した卓上型会話支援機器「comuoon®」が、この度、東和薬品株式会社およびTIS株式会社からの出資を受け、販売網を広げていくことになりました。これは、合併会社であるTスクエアソリューションズ株式会社を介し、主に自治体や医療機関、介護施設、保険薬局での導入を目指しています。
変化する社会の中での“聴こえ”の課題
昨今、超高齢化社会の進展に伴い、難聴者の数が増加しています。中でも、ヘッドフォンを使用することによる騒音性難聴やストレスから引き起こされる突発性難聴など、多様な要因が影響を及ぼしています。このような背景の中で、ユニバーサル・サウンドデザインは「comuoon®」を使用し、コミュニケーションの円滑さをもたらすための新たなアプローチを提示しています。
「comuoon®」の魅力
「comuoon®」は、単なる補聴器とは一線を画した機器です。従来の助け方ではなく、話し手の声を聴きやすい音質に変換し、聴き手に寄り添ったコミュニケーションを提案しています。これにより、相互の理解を深め、人々がよりスムーズに会話を行える世界を目指しています。実際に、この商品は2016年度および2017年度のグッドデザイン賞を受賞し、その優れたデザイン性が評価されています。
科学に裏付けられた信頼性
「comuoon®」は、米国脳科学関連学会の国際会議や、日本耳鼻咽喉科学会においてもその有用性が確認されており、特に音の「明瞭度」に着目した研究結果でも注目を集めています。このことは、難聴者が音の大きさだけでなく、明確に声を聞き取ることが重要であることを示しています。「comuoon®」は、日常生活での支援ツールとして、また聴覚リハビリテーションにも役立てられる可能性を秘めています。
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の背景
- - 設立:2012年4月
- - 資本金:338,310,000円
- - 代表者:代表取締役中石真一路
- - 所在地:東京都港区海岸1-9-11マリンクス・タワー2F
- - 事業内容:聴こえ支援機器の設計・開発・販売をはじめ、建築物のサウンドデザイン、アプリ開発などを行っています。
「comuoon®」の導入は、難聴という社会問題の解決に向けた大きな一歩となるでしょう。各界の協力を得て、さらなる技術革新とサービスの拡充が期待されます。