幸せの新基準「We-Being Project」始動
近年、私たちの社会には孤独感や孤立感が広がっています。特に職場においては、リモートワークの普及により、社員同士のつながりが希薄になっている状況です。こうした時代に、コクヨ株式会社が発表したのが「We-Being Project」です。このプロジェクトは、ウェルビーイングを個人の内面ではなく、他者との関係性や空間に重きを置き、社会全体の幸せを再考する試みです。
We-Beingとは?
「We-Being」は、もともと個人の幸福を重視してきたウェルビーイングの概念を進化させたもので、「あいだ」に宿る幸福を探求します。具体的には、「わかちあう幸せ」、「なじむ幸せ」、「ひとなみの幸せ」という三つの要素に基づいています。これらの要素は、仲間との成長や支え合うコミュニティの重要性を強調し、個々人の自律性を尊重しながら協力することの良さを訴えかけます。
現代社会の孤独な実態
内閣府の調査によると、実に約40%の人々が孤独感を抱えており、日本の職場で気軽に相談できる同僚の数は平均でわずか2人。これは9か国中で最も少ない数字です。このような孤立した環境下で、私たちはどのようにして「わたしたち」の幸せを築いていくことができるのでしょうか?
プロジェクトの活動内容
コクヨは、専門家や実践者との対話を通じて、様々な活動を行います。30人の多彩な声を集め、彼らが描く幸せのかたちやWe-Beingを実現するためのキーワードを探る「30VOICES」プロジェクト、分野横断的な対話を通して理解を深める「We-Being Dialogue」、さらには自律協働型AI「We-chan」を介してWe-Beingの価値観を身近に感じられるような取り組みを展開します。これらの活動の中で現れるアイデアや示唆を記事や録音コンテンツとして発信し、一人でも多くの人に知ってもらうことを目指します。
未来へ向けた展開
「We-Being Project」は、世界15カ国を対象にした調査や、We-Beingを体験できるイベントの開催など、多岐にわたるリサーチや活動を今後行う予定です。これを通じて、個人と社会との関係を再構築し、あなたの職場や地域で新しいコミュニティを形成する助けとなることでしょう。
プロジェクトリーダーのメッセージ
コクヨの田中康寛氏は、「個人の成功や幸せだけでは見逃される豊かさがある」と語ります。周囲の人々と共に幸せを築くことが、We-Beingの本質であり、私たちが目指す未来の社会像なのです。コクヨはこの目標に向かって、さまざまな企業や団体と協力しながら、We-Beingの広がりを促進していきます。
まとめ
「We-Being Project」の開始は、ただの企業活動にとどまらず、私たちは何を根本的に変えられるのかを問い直すきっかけとなります。個人の幸福感を超えた、人と人とのつながりや、コミュニティの重要性を再認識することができるこのプロジェクトに、ぜひ注目してみてください。