HAKKI AFRICAがシリーズCで資金調達成功
アフリカ地域で活躍するHAKKI AFRICA(ハッキアフリカ)が、シリーズCの1stクローズにて19.7億円の資金を調達したことを発表しました。この資金は、SMBCベンチャーキャピタル株式会社およびグローバル・ブレイン株式会社を共同リード投資家として、銀行融資を含む多様な投資家から集まったものです。
資金調達の経緯
今回の資金調達は、第三者割当増資と銀行融資を通じて行われ、累計調達額は41.6億円に達しました。この資金は、ようやく市場に出て行く準備が整い、新たな海外展開を見据えた基盤を築くための重要な一歩となります。具体的には、以下の機関から資金を受け取っています。
- SMBCベンチャーキャピタル株式会社
- グローバル・ブレイン株式会社
- 農林中央金庫(ファンド運営会社:グローバル・ブレイン株式会社)
- グローブアドバイザーズ株式会社
- ごうぎんキャピタル株式会社
- 三井住友銀行
- Funds Startups
- 北國銀行
- ファルス株式会社
HAKKI AFRICAの事業理念
HAKKI AFRICAは、アフリカのタクシードライバーに特化したマイクロファイナンス事業を展開しています。多くのタクシードライバーは、銀行から融資を受けるための重要な書類や頭金を用意することが難しい現状があり、通常は個人オーナーから車を借りて営業を行います。このような課題に対応するため、HAKKI AFRICAは独自に開発したクレジットスコアリングシステムを利用し、与信審査を自動化し、リスクを大幅に低減した金融商品を提供しています。
彼らが目指すのは、「誠実な努力が報われる社会の実現」です。テクノロジーを駆使したクレジットスコアリングによって、「誠実に信用を築くことが豊かな人生への近道である」という考え方を広め、新興国での新しい信用の歴史を作り出すことを目指しています。また、18億人にのぼると言われる金融アクセスのない人々への金融包摂を実現するため、さらなる努力を続けています。
売上成長の実績
HAKKI AFRICAは、連結の経常利益で3期連続の黒字を達成しました。特に前年比での経常利益はなんと+1,330%という驚異的な数字を記録し、今後も同様の成長率を維持しつつ、黒字経営を継続していく見込みです。この成長が続く限り、アフリカのタクシー業界におけるファイナンス事業の重要なプレーヤーとしての地位も確立することでしょう。
共同リード投資家のコメント
今回の投資を行った共同リード投資家たちからも、多くの期待が寄せられています。SMBCベンチャーキャピタル株式会社の今枝秀彬氏は、HAKKI AFRICAの成長に対する期待を語り、現地の課題に対する理解の深さや事業展開へのコミットメントを評価しました。また、グローバル・ブレイン株式会社の反田広人氏も、HAKKI AFRICAがゼロからのオペレーションで困難を乗り越えつつある様子を高く評価し、持続可能なソリューションを提供する姿勢を称賛しています。
結論
HAKKI AFRICAの資金調達は、単なる資金集めにとどまらず、今後の事業拡大や新しい機会の創出意味を持つ重要なマイルストーンとなります。彼らの挑戦が無限の可能性を秘めていると同時に、アフリカ地域のタクシー業界におけるファイナンスの未来を切り開く鍵を握っていると言えるでしょう。ここからの展開に注目です。