今年もまた特別なラジオ番組がオンエアされる。
12月29日の夜、J-WAVE(81.3FM)で放送される『J-WAVE SELECTION RADIO SAKAMOTO extension “長電話”』がそれだ。この番組は、1984年に出版された坂本龍一と高橋悠治による名著『長電話』をテーマにしている。今回はその第3弾として放送され、坂本龍一がナビゲーターを務めていた『RADIO SAKAMOTO』の特別版として企画されたものだ。
『RADIO SAKAMOTO』は2003年から2023年まで放送された番組で、坂本龍一が自身の音楽や思想をリスナーと共有する貴重な時間であった。その中には、坂本自身の闘病に際し、親しい友人や共演者が代役を務める場面もあった。今では幻の名著とも言われる『長電話』は、二人の稀代の音楽家の対話を記録したもので、音楽界に多大な影響を与えてきた。
今年の7月と9月には、同様のテーマで放送された番組が好評を博し、その流れを受けて今月の放送が実現したのだ。番組内では、クリエイティブ・ディレクターの保持壮太郎さんと、俳優の岸井ゆきのさんによる特別な“長電話”が展開される。お二人の会話は、NHKでも活躍する岸井さんの独特な視点と、広告業界で広く知られる保持さんのユニークな発想を交えた内容となる。
保持さんは現在、東京都現代美術館で行われている「坂本龍一|音を視る 時を聴く」展のプロモーション企画に関与しており、岸井さんとは広告の仕事を通じての親しい関係がある。彼らの“長電話”では、実際に視覚的な接触を持たず、音声だけのやり取りが行われるという。互いの思いを率直に語り合う様子は、聴く者に深い感銘を与えるだろう。
この番組のナレーションには、坂本龍一の深いつながりのあるタブラ奏者U-zhaanが登場。彼は『RADIO SAKAMOTO』のレギュラーであり、今後の活動にも要注目です。
リスナーは、radikoアプリでも番組を聴取でき、放送後1週間はタイムフリー機能を利用して再度楽しむことができる。音楽やアート、そして音声の力を通じて、坂本龍一と高橋悠治の独自の世界観を体験する絶好の機会だ。
【番組概要】
放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:J-WAVE SELECTION RADIO SAKAMOTO extension “長電話”
放送日時:12月29日(日)22:00~22:54
出演:保持壮太郎(クリエイティブ・ディレクター)、岸井ゆきの(俳優)
ナレーション:U-zhaan(タブラ奏者)
J-WAVEサイト:
こちら