蓮井幹生の個展「朽ちゆく果てにも美は宿る」
東京都港区に位置するYUGEN Galleryでは、2025年1月18日から2月2日まで、写真家・蓮井幹生の個展が開催されます。今回の展覧会は、2024年元日に発生した能登半島地震の復興支援を目的とした特別企画として設けられました。
蓮井幹生氏は、1955年に東京都で生まれ、広告やファッションの分野で活躍する写真家です。独学で学び、1988年に写真家デビューを果たしました。この数十年で蓮井氏は、霧に包まれた阿蘇山を捉えた作品や、パノラマカメラで撮影した《PEACE LAND》など、さまざまな風景写真を発表してきました。特に彼の作品は自然の摂理をテーマにし、そのリアリティと美しさで多くの人々に深い感動を与えてきました。
今回は、120年の歴史を持つ石川県小松市の九谷焼窯元「錦山窯」とのコラボレーションが実現。地震によって被害を受けた陶磁器作品を撮影し、その過程で捉えたのは、美の持続性と侘び寂びの精神です。蓮井氏が撮影した作品には、割れた陶器たちが持つ独特のオーラがあり、金の配色や細かに描かれた模様により、その美しさは決して失われていないことが伝わってきます。
「自然の不条理に立ち尽くしながらも、そこには普遍的な美が存在する」という蓮井氏の考えが反映された作品は、訪れる人々に深いメッセージを届けます。展覧会では、これらの作品の販売も行われ、その売上の一部が復興支援に寄付される予定です。
また、2025年3月8日から3月23日には、福岡県福岡市のYUGEN Gallery FUKUOKAでも巡回展が予定されています。これにより、さらに多くの方々が450(美)の魅力に触れられる機会が増えます。
展示の概要は以下の通りです:
- - タイトル:能登半島復興支援 蓮井幹生+錦山窯コラボ展 「朽ちゆく果てにも美は宿る」
- - 期間:2025年1月18日(土)〜2月2日(日)
- - 開館時間:平日13:00〜19:00、土日祝日13:00〜20:00。最終日は17:00まで
- - 会場:YUGEN Gallery(東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F)
- - 入場料:無料
蓮井幹生氏の作品は、過去の展覧会でも高く評価されており、フランス国立図書館をはじめ、いくつかの重要なコレクションに収蔵されています。さまざまな意味を持つ彼の作品は、ただ見るだけでなく、感じることが人にとっての価値をもたらします。
YUGEN Galleryでは、蓮井氏の作品を通じて、アートの持つ力を再確認できる素晴らしい機会となります。ぜひ足を運んで、その世界観を体感してください。
詳細は公式サイトをご覧ください:
YUGEN Gallery