LIMEXインモールドラベル開発
2023-05-05 22:00:01
福島印刷工業とTBM、LIMEX素材初のインモールドラベルを開発~環境配慮型パッケージに新風を~
福島印刷工業とTBM、LIMEX素材を用いたインモールドラベルを開発
福島印刷工業株式会社とTBM株式会社は、環境配慮素材として注目を集めるLIMEXを用いた、インモールドラベルを共同開発しました。この画期的な製品は、2023年5月17日から19日までパシフィコ横浜で開催された「CITE JAPAN 第11回 化粧品産業技術展」で発表され、大きな反響を呼びました。
LIMEX素材とは?
LIMEXは、石灰石を主原料とする環境配慮型の複合素材です。石油や水、森林資源の使用量を削減できる点が大きな特徴で、既に1万以上の企業や自治体で採用されています。その高い環境性能は、ライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて科学的に分析されており、世界40カ国以上で特許を取得しているほどです。国際会議であるCOPやG20でも紹介され、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」にも登録されているなど、世界的にその技術が認められています。
LIMEX製インモールドラベルの特徴
今回開発されたLIMEX製インモールドラベルは、ボトルとラベルを一体成形することで、従来のプラスチック製ボトルと比べて石油由来プラスチックの使用量を大幅に削減できます。さらに、ラベルには環境に配慮したバイオマスインキを使用することで、環境負荷の低減に大きく貢献します。
インモールドラベルとは?
インモールドラベルは、容器の成型時に熱融着によって容器と一体化するラベルです。高い耐水性、耐油性、耐薬性、耐摩擦性に加え、印刷の再現性や加飾性にも優れており、化粧品や食品、医薬品など幅広い業界で利用されています。福島印刷工業は、インモールドラベル国内シェアNo.1の実績を誇り、高い品質基準を満たした製品を提供しています。
福島印刷工業の取り組み
福島印刷工業は、創業65周年を迎える老舗企業です。大手メーカーとの直接取引実績も豊富で、デザインから印刷、充填、アッセンブリ、配送まで、一貫したサービスを提供しています。インモールドラベル以外にも、シール、シュリンクラベル、スパウトパウチ、化粧箱など、多様なパッケージ製品を手掛けています。今回のLIMEX製インモールドラベルの開発は、同社の環境配慮への取り組みを象徴するものです。
CITE JAPANでの発表
CITE JAPANでは、LIMEX製インモールドラベルに加え、シュリンクラベル、剥離インモールドラベル、環境配慮型の紙スパウトパウチなど、様々な環境配慮型パッケージ製品も展示されました。特に注目を集めたのは、従来のシュリンクラベルでは実現できなかった高級感を演出する「LXシリーズ シュリンクラベル」と、手で簡単に剥がせる「剥離インモールドラベル」です。
デジタル印刷への対応
福島印刷工業は、小ロット、多品種、短納期に対応できるデジタル印刷にも力を入れています。デザインの自由度が高く、パーソナライズ印刷も可能なため、顧客のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
まとめ
福島印刷工業とTBMによるLIMEX製インモールドラベルの開発は、環境問題への意識の高まりの中で、サステナブルなパッケージへの需要に応える画期的な技術です。今後、様々な業界で採用が進み、環境負荷の低減に大きく貢献することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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福島印刷工業株式会社
- 住所
- 東京都板橋区前野町6-5-1
- 電話番号
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03-5914-1421