住宅経営セミナーが示す新しい住まいのかたち
2025年10月8日、住宅経営に携わる方々のために、新大阪で特別なセミナーが開催されます。全国で住宅や建設業の経営支援を行う住宅建設業経営研究所の主催により、一般社団法人 HEAT20から発表された新たな基準「G-A/G-B」の解説が行われるのです。今回のセミナーには、パッシブデザインの第一人者である野池政宏氏が講師として招かれ、快適な住まいづくりのために求められる新たな設計基準について徹底的に掘り下げます。
高性能住宅の新常識
近年、断熱性能の高い住宅が増え、その重要性はますます高まってきています。しかし、ただUA値や断熱等級を考慮するだけでは、住まいの快適さは保証されないのです。実際のところ、多くの新築住宅オーナーが「夏が暑い」といった問題に直面しており、これからの住宅設計には多角的な視点が求められます。
新基準G-A/G-Bの登場
このような背景からHEAT20は2025年までに、夏期や中間期における外皮性能基準「G-A/G-B」を発表しました。この新しい基準は、従来の冬を中心とした数値から脱却し、通年にわたり快適に過ごせる住まいを目指すものです。今後、住宅会社ではこの新基準に基づいた設計提案が不可欠となっていくでしょう。
設計と営業の新戦略
セミナーでは、野池氏が「設計のアプローチをどう変えていくべきか」や「営業の際、どのように消費者に伝えるべきか」といったテーマに対して、具体的な事例を交えながら解説します。また、住宅経営研究会の主宰である濱村聖一氏も登壇し、欧州の建築視察を通じて得た知見を元に、日本の住宅業界が目指すべき方向性について提案します。特に、人口減少や新築市場の縮小といった現状を踏まえ、木造中大規模建築にどのように取り組むのかが焦点となります。
講師紹介
野池氏は、株式会社暮らしエネルギー研究所の代表取締役であり、「Forward to 1985 energy life」の創始者です。温熱環境や省エネルギーの観点からパッシブデザインに関する広範な知識を持ち、住宅会社への技術導入や解説に力を注いでいます。彼の豊富な経験と実績は、参加者にとって貴重な学びの機会となるでしょう。
開催概要
セミナーは新大阪の大阪市立青少年センターにて行われる予定で、参加は無料です。また、セミナー後には経営者交流会も予定されています。参加定員は50名で、先着順となっているため、早めの申し込みをお勧めします。
このセミナーは、住宅会社の経営者や設計者、営業に関わる方々にとって、今後の業界戦略を考えるための貴重な機会です。持続可能な住まいの未来を描き出すために、このチャンスをお見逃しなく!
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