SBI証券とRidge-iによる次世代生成AIチャネルの開発
最近、株式会社SBI証券と株式会社Ridge-iが協力して次世代の生成AIチャネルの開発に取り組むことを発表しました。このプロジェクトは、SBIホールディングスとRidge-iの資本業務提携に基づいて進行しています。
協業の背景
株式投資の判断材料としては、従来、マクロ経済や企業の財務情報が重視されてきましたが、特に未経験者や若年層にとっては、これらを学ぶことが大きなハードルとなっています。そのため、SBI証券には新たなスタイルの投資体験が求められていました。近年の社会的潮流として「応援消費」や「推し活」が広まる中、投資に対する視点を変える必要性が高まっています。
Ridge-iは、AIやディープラーニングといった先端技術を駆使し、社会や顧客の課題解決に取り組むテクノロジー企業です。今後、SBI証券とRidge-iの協業により、初心者から上級者まで、全ての顧客へ寄り添う次世代の投資チャネルが完成することを目指します。
新しい投資の形
このプロジェクトでは、投資を「資産形成の手段」としてだけではなく、「推しを応援する手段」や「趣味を豊かにするための新しい体験」として捉え直すことを目指しています。これにより、投資が身近に感じられる環境を整備することを計画しています。
協業の具体的な内容
SBI証券とRidge-iは、生成AIを活用した新しいチャネルを開発し、日常的な顧客とのやり取りを通じて得られた非金融データを活用していきます。AIは顧客のライフスタイルや趣味、好きなキャラクターなどを理解し、まるで専属の投資コンシェルジュのようにパーソナルな提案を実現します。
この新サービスでは、次のような機能が考えられています:
- - SBI証券の商品についての質問に答えるチャットサービス
- - 注文や各種手続きのサポート
- - マーケット分析やポートフォリオ相談など専門的アドバイス
- - 顧客の個性に基づいた新しい投資ポートフォリオの提案
今後の展開
Ridge-iはSBI証券だけでなく、SBIグループ各社との協業も模索しています。AI人材が出向するなどして新規事業の創出にも力を入れており、得られた知見を銀行や保険などの関連企業に展開し、さらに広がりを見せていく予定です。また、メディアの発信力、ITの便利さ、金融の信頼性を融合させた「ネオメディア生態系」の構築も進めています。
Ridge-iについて
株式会社Ridge-iは、AIやディープラーニング技術を用いた様々なソリューションを提供する企業で、特にマルチモーダルAIに強みを持っています。社会課題解決にも積極的で、宇宙開発利用大賞を受賞した実績もあります。
この協業を通じて、投資に対する新しい価値観を提供し、より多くの人々が投資の世界に足を踏み入れる手助けをしていくことでしょう。