千葉銀行が株式会社紀伊乃国屋に施策を実行、地域貢献を促進する新しい融資手法とは

株式会社紀伊乃国屋向けポジティブインパクトファイナンスの実施

2024年9月30日、千葉銀行の頭取、米本努氏が公式に発表した内容によると、同銀行は株式会社紀伊乃国屋に対して新たな融資手法「ちばぎんポジティブインパクトファイナンス」を実施しました。この取り組みは、経済、環境、社会における持続可能な発展を目指すものであり、特に地域密着型の企業にとって大きな意味を持つものです。

ポジティブインパクトファイナンスとは

ポジティブインパクトファイナンスは、企業が行っている営業活動がもたらす経済的、社会的、及び環境的な影響を分析し、ネガティブな影響を軽減しつつポジティブな影響を拡大することを目的としています。この手法は、国連が定めるSDGs（持続可能な開発目標）の達成を目指し、循環型経済の実現に寄与します。

融資の際、千葉銀行とそのグループ企業である株式会社ちばぎん総合研究所が共同で、企業の目標設定や進捗管理を支援します。また、この評価プロセスには第三者機関である株式会社日本格付研究所からの客観的な意見も取得し、評価の信頼性が保障されます。これにより、融資の形成がより透明であることが保証されています。

会社紹介：株式会社紀伊乃国屋

株式会社紀伊乃国屋は、千葉県安房郡鋸南町と南房総市で、8軒の宿泊施設と1軒のサウナカフェを営んでいます。彼らの施設は、漁港の風情や潮の音を楽しみながら、特別なひとときを提供しています。地元で水揚げされた新鮮な魚介類や旬の食材を使用した料理、さらには自家源泉の天然温泉を利用し、心身ともに癒やされる体験を提供しています。

紀伊乃国屋の理念は「お客様満足度NO.1の宿」を目指すことであり、そのために地域の魅力を最大限に引き出し、訪れる人々にひと時の安らぎを届けることに拘っています。

千葉銀行の地域貢献の姿勢

千葉銀行グループは「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」という理念のもと、地域企業のサステナビリティ経営や企業価値向上を支援しています。今回のポジティブインパクトファイナンスも、その一環として位置づけられています。この取り組みを通じて、地域社会への貢献だけでなく、社会的および環境的な課題解決に向けた新たな手法を提供し続けることが求められています。