畳スピーカー TTM-V20
2024-07-04 15:57:30

畳がスピーカーに!? 熊本・八代発「畳スピーカー TTM-V20」が全身で音と振動を体感できる新体験を提供

畳がスピーカーに!? 熊本・八代発「畳スピーカー TTM-V20」が全身で音と振動を体感できる新体験を提供



熊本県八代市を拠点とする「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」が、日本音響研究所と共同開発した「畳スピーカー TTM-V20」が、2024年7月4日に一般発売を開始しました。

「畳スピーカー TTM-V20」は、八代産の畳にスピーカーを内蔵した革新的なプロダクトです。畳そのものから音が響き、振動で全身を包み込む、今までにない音体験を実現します。

# 畳と振動スピーカーの融合がもたらす新感覚



「TTM-V20」は、畳の中に振動スピーカーを4基搭載。畳に「ごろ寝」をすることで、身体全体で音と振動を感じることができます。

従来のスピーカーとは異なり、空気を振動させるのではなく、畳そのものを振動させることで、身体に直接音が伝わる仕組みです。

# リラックスから没入体験まで、幅広いシーンで活躍



「TTM-V20」は、その音源や使用方法によって、さまざまなシーンで活用可能です。

リラックスシーン: 休憩所や自宅の和室など、ゆったりとくつろぎたい空間で、心地よい音楽や自然の音などを楽しみながら、心身のリラックスを実現できます。
没入体験: 映画や音楽鑑賞など、臨場感あふれる体験を追求したいシーンでは、振動によって音に包み込まれるような感覚を味わえます。

# 八代産畳表の魅力を再発見



「TTM-V20」には、高いクッション性とリラックス効果のある香りが特徴の八代産畳表が使用されています。

「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」は、国産畳表の生産量が減少している現状を憂慮し、畳の新たな可能性を追求することで、八代産畳表の価値を再認識させたいと考えています。

# 日本の伝統文化「畳」を未来へ



「TTM-V20」は、単なるスピーカーではなく、日本の伝統文化である「畳」の魅力を再発見できるプロダクトです。

「TTM-V20」を通じて、多くの人が畳の心地よさや温かさを再認識し、日本の伝統文化を未来へと繋いでいくことを期待されています。

# 製品概要



製品名: 畳スピーカー「TTM-V20」
発売日: 2024年7月4日
希望小売価格: 249,800円(税抜き・送料別途)
販売元: 山中産業株式会社
購入方法: 山中産業株式会社、または協議会WEBサイトへお問い合わせください。
WEBサイト: https://yatsushiro-tatami.jp/tatamix/ttm-v20/

# 畳スピーカー「TTM-V20」の開発に関わった専門家の声



日本音響研究所 所長 鈴木 創氏

「TTM-V20は、スピーカのように空気を振動させるのではなく、畳の振動を身体で感じることが出来る点、しかも生活の中のいろいろな体勢やシーンが考えられるところに魅力があると思います。

マットレスだと柔らかくて振動が伝わらず、床だと硬すぎてリラックスできません。畳ならではの「ごろ寝文化」や「床座文化」と、振動を伝える機能が思いがけずマッチしています。

通常、人間は空気の振動を鼓膜で捉えて音を感じていますが、TTM-V20 では畳と接触した身体の部位から音の振動を感じ取ることが出来ます。部位によって感じやすい周波数が異なることなどから、その目的に合った音源を作ることで様々な活用可能性を秘めています。

休憩所などでのリラックスするシーンだけで無く、イヤホンと連動させることによって、迫力のある音楽や映像作品の鑑賞にも対応可能です。」

北九州市立大学 教授 森田 洋氏

「振動スピーカー」とのコラボにより、畳の持つリラックス効果が、より五感にはたらきかける形で進化したように感じました。

五感は脳の働きと密接な関係にあります。「バニリン」をはじめとするい草の香り成分(嗅覚)やい草の色(視覚)はリラックス効果をもたらすことが知られており、また畳表 はい草を1本1本編んで作られていることから、畳目の触り心地やクッション性(触覚)も特徴です。

この畳本来の良さに、今回、振動スピーカー(聴覚と振動覚)が加わったことで、畳のリラックス効果をより増幅して実感できるのではないでしょうか。

さらに、い草には吸音性があります。一般的に、和室とフローリングの部屋とで大きな声を出した場合、フローリングの部屋の音の方が大きく響きます。振動スピーカーを畳に仕込むことは、周囲の人にとっても心地よい音響空間の創出にも繋がるのではと考えます。

本プロダクトでは、床材としての役割を超えて、現代のライフスタイルやトレンドにフィットした形で、畳が応用されることが期待できます。」

* 畳の表面部分(ござ)を「畳表」といい、畳表は「い草」から作られる。

# 日本の畳文化を支える八代産畳表



熊本県は、日本国内におけるい草の栽培面積と畳表の生産量が共に日本一の「い草・畳表の産地」です。

中でも八代地域は、豊富な水と温暖な気候に恵まれ、国産畳表生産の大部分を担っています。

しかし近年、国産畳表の生産者は減少傾向にあり、伝統文化である畳の継承が危ぶまれています。

「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」は、八代産畳表の再興を目指し、官民一体となって様々な取り組みを進めています。

「TTM-V20」は、畳の新たな可能性を切り開くだけでなく、日本の伝統文化である畳を未来へと繋ぐための挑戦でもあります。


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