明治安田生命がデジタルインクルージョンを推進する取り組み

明治安田生命、デジタルインクルージョンの新時代へ

はじめに
明治安田生命保険相互会社がフランス発のデジタルインクルージョンソリューション「FACIL’iti」を日本で初めて導入した。この取り組みは特定のニーズを持つ方々が快適にウェブサイトを利用できることを目指しており、保険業界において新たな一歩を踏み出した。

FACIL’itiとは？

FACIL’itiは、視覚や動作、認知に関する多様な特性を持つ利用者のニーズに応じて、ウェブサイトのインターフェースをリアルタイムで調整する機能を持つ。このソリューションは、特に障がいをお持ちの方や高齢者など、さまざまな状況に合わせた使い方が可能で、より快適なウェブ体験をサポートする。

主な機能

- 多様な特性に対応: 白内障や色覚異常、手の震え、読字困難など、24種類の特性に対応したカスタマイズが可能。
- 即時反映: ボタン一つで最適な設定を瞬時に適用。
- 高度なカスタマイズ: 複数の設定を組み合わせて、さらに細かい調整が可能。
- プライバシーの尊重: 個人情報を取得せず、完全に匿名で利用できる。

企業ビジョンとの一致

明治安田は「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」を企業ビジョンに掲げる。特に障がいのある方々が直面する様々な不便を解消するために「みんなにやさしい保険アクセス」を推進している。このような背景を持つ中でのFACIL’itiの導入は、企業としての社会的責任を果たす一環と位置づけられている。

世界的な導入実績

FACIL’itiはすでに欧州で1100以上のウェブサイトに導入され、600万人以上が利用している実績がある。政府機関や大手企業、自治体といった多様な組織での利用が広がっており、国内でも政府広報オンラインやNTTドコモ、大日本印刷などでの導入が進んでいる。

今後の展望

ファシリティジャポンは、今後も金融や医療、行政、教育など幅広い分野において、誰もが快適に情報にアクセスできる社会を目指していく考えだ。特にインクルーシブなデジタル社会を実現するために、さまざまな団体との連携を強化する。
この取り組みは、企業や自治体を問わず、より多様な利用者を支援する「インクルーシブなウェブ体験」の提供を目指しており、社会全体に貢献できるよう努めていく。