電話リレーサービスの「よかったこと調査」結果
一般財団法人日本財団電話リレーサービスが、利用登録者のニーズをより深く理解するために行った「よかったこと調査」の結果が、スマートフォンやパソコンでのアンケート形式で発表されました。この調査は、国立大学法人筑波技術大学の協力を受けて行われ、約14,500人の利用者を対象にしています。
調査の背景と目的
この調査は、電話リレーサービスの普及を促進し、その利便性を検証することを目的としています。このサービスは、聴覚障害者と聞こえる人々の間で、手話、文字、音声を通じて双方向のコミュニケーションを可能にする画期的なものです。
調査の方法
調査はWebアンケートを通じて行われ、4,115件の回答が得られました。調査票は、個人利用者(私用・仕事)と法人利用者のために3種類用意され、幅広い利用目的に応じた質問が含まれています。
調査結果のポイント
利用者の満足度
調査結果によると、個人利用者の75.4%がサービスに満足しており、法人利用者でも60%以上が満足感を示しました。この満足度の向上は、サービスの利便性に対する大きな肯定的な評価と考えられます。
業務改善の実感
利用者の中で、約80%がサービスを利用することで業務改善を実感しており、「急ぎの用事も自分で対応できるようになった」「周囲に頼らず自分の業務を果たせるようになった」といった報告が多数寄せられています。これは、聴覚障害者が自立した生活を送るための大きな前進といえるでしょう。
緊急時の利用
さらに、個人利用者のうち約10%が緊急通報の場面でこのサービスを利用した経験があり、非常に役立ったと感じていることが報告されています。このことは、自然災害や急病などの緊急時におけるコミュニケーション手段としての重要性を示しています。
生活の質の向上
加えて、調査結果からは、サービスの利用によって「生活の利便性が向上した」「自立が促進された」「会話が活発になった」「生活への安心感が増した」といった意見が多く寄せられています。これらの成果は、聴覚障害者にとっても、より豊かな日常生活を送るための重要な要素となるでしょう。
結論
今回の「よかったこと調査」は、電話リレーサービスの実施に伴う利用者の満足度や利便性の向上を具体的に明らかにしました。今後も、このサービスが幅広く利用されることで、聴覚障害者がより自立した生活を送れることが期待されます。
詳細情報
詳しい調査報告書は、
こちらからご覧いただけます。
お問い合わせ
本リリースに関するお問い合わせは、一般財団法人日本財団電話リレーサービスへご連絡ください。
団体の詳細情報は、
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