土用の丑の日はうなぎ! 消費者の本音を探る調査結果:世代間で異なるうなぎへの意識とは?
株式会社mitorizが、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員3,007人を対象に実施した「土用の丑の日に関するアンケート調査」の結果が明らかになりました。2024年の土用の丑の日は7月24日と8月5日の2日。調査では、消費者のうなぎに対する意識や購入行動、産地へのこだわりなどが明らかになりました。
うなぎは国民食! 8割以上の人が「食べられる」と回答
調査では、まず「うなぎを食べられるか」という質問に対して、86.7%の人が「食べられる」と回答しました。そのうち、86.2%の人が「うなぎが好き」と回答しており、うなぎは国民的な人気があることがわかります。
月に1回以上食べる人はわずか4.5%、世代間で差
うなぎを食べる頻度について調査した結果、最も多かったのは「年に数回」で、全体で49.3%でした。しかし、世代別に見ると、60代以上は「月に1回以上」食べる人が7.3%と、20代以下の1.6%と比べて約4.5倍の差が見られました。これは、年齢を重ねるにつれて、うなぎを食べる機会が増える傾向があることを示唆しています。
土用の丑の日にうなぎを食べる人は3人に1人!
「土用の丑の日にうなぎを食べるか」という質問に対しては、「毎年必ず食べる」が14.0%、「ほとんど毎年食べる」が22.7%と、合わせて36.7%の人が土用の丑の日にうなぎを食べていることがわかりました。世代別で見ると、20代以下は25.0%、60代以上は39.3%と、年齢層が高いほど土用の丑の日にうなぎを食べる人が多い傾向が見られました。
うなぎを食べる理由は「美味しいから」が圧倒的!
「うなぎを食べる理由」として、最も多かったのは「美味しいから」で、72.1%と圧倒的な支持を得ました。次いで、「特別な日の食事として」が32.1%、「季節の風物詩だから」が27.2%と、特別な日に食べるイメージが強いことがうかがえます。
産地へのこだわりは50%! 年配層ほど強い傾向
「うなぎの産地にこだわるか」という質問に対しては、「特定の産地にこだわる」と「国産にこだわる」を合わせると49.9%となり、産地を気にする人とそうでない人がほぼ同数という結果になりました。世代別で見ると、20代以下は26.7%、60代以上は49.2%と、年齢層が高いほど産地へのこだわりが強い傾向が見られました。
うなぎは自宅で食べるのが主流! スーパーが主な購入場所
「うなぎを食べる場所」は、「自宅」が75.3%と最も多く、自宅で食べる人が大半であることがわかります。さらに、自宅で食べる人のうち、81.9%が「スーパー」で購入しているという結果が出ており、スーパーがうなぎ購入のメインチャネルになっていることがわかりました。
レシート分析:スーパーでは土用の丑の日にうなぎの販売が活発化
「Point of Buy®」のレシートデータ分析から、スーパーにおける「うなぎ」の出現率と単価の推移を調べた結果、2023年の土用の丑の日である7月30日の影響か、7月のレシート1000枚当たりの出現率が平均のおよそ4倍に達していました。また、単価についても7月が最も高くなっており、土用の丑の日に少し奮発して良いうなぎを購入しようという消費者の心理がうかがえます。
まとめ
今回の調査結果から、うなぎは国民的な人気があり、世代によって意識や行動に違いが見られることがわかりました。特に、若い世代では、うなぎに対する関心が低く、産地へのこだわりも薄い傾向にあるようです。一方で、年配層はうなぎを頻繁に食べる傾向があり、産地へのこだわりも強い傾向が見られました。土用の丑の日は、うなぎを食べる機会として、今後も消費者に親しまれていくことが予想されます。