看護現場を支える新戦力、診療アシスタントとは
医療現場の効率化が求められる中、医療法人社団やまとは診療アシスタントの育成プログラムを新たに開発しました。このプログラムの狙いは、「持続可能な地域医療の実現」です。
診療アシスタントは、医療行為以外の業務を担当し、医師や看護師が本来の専門業務に集中できる環境を作ります。その重要性は、2013年にやまと登米が開業した際に始まり、現在では全国の医療機関で注目される存在となっています。
診療アシスタントの役割
診療アシスタントが担う業務は、大きく分けて以下の三つです。
1.
診療補助業務
- 診療スケジュール管理や医療物品の準備
- 診療車両の運転やカルテ入力の代行
- バイタルサイン測定など、医療行為の補助
2.
地域連携業務
- 外部医療機関や介護サービスとの情報共有
- 患者ケアに関する会議の調整
- 地域の多職種向けの勉強会実施
3.
事務的業務
- 診療車両の管理や書類の発送
- 外部からの電話、来客対応
普段、医療に関わることのない人でも、普通自動車免許さえあれば診療アシスタントとしての業務に従事できるのが特徴です。
育成プログラムのキー要素
やまとが開発した育成プログラムは、以下の三つの要素を包括しています。
1.
シラバス
- 必要な知識と実務を体系的に整理した内容で、アシスタントとしての業務全体を理解しやすくしています。
2.
ラダー
- 成長段階を示す指標を用いた進捗管理が可能で、受講者の習熟度を可視化し、的確な指導が行えます。
3.
攻略本
- 業務の具体的な流れや手順を解説したマニュアルを通じて、新人アシスタントの早期育成を支援します。
プログラム導入で期待される効果
このプログラムを導入することで、以下のような効果が期待できます。
質の高い研修を効率的に実施することで、教育の効果を最大化します。
ラダーを基にした人事考課により、客観的かつ公平な評価が可能になります。
シラバスにより求める人物像が明確になるため、選考プロセスが円滑に進みます。
医療法人社団やまとの使命
やまとは、2001年の東日本大震災を機に設立された医療支援チームに端を発し、2013年には宮城県登米市に「やまと在宅診療所 登米」を開設しました。現在では宮城県や岩手県、神奈川県などに多様な診療所を展開し、地域医療の発展に貢献しています。
今後も地域社会に対し、持続可能な医療体制の構築を目指し、新たな挑戦を続けていく所存です。
参考資料