宇宙技術実証成功
2019-12-17 17:33:02

Space BDとSATLANTIS社、宇宙空間での技術実証に成功

宇宙空間での新たな挑戦



Space BD株式会社は、スペインのSATLANTIS社が開発した超小型衛星用カメラ「Integrated Standard Imager for Microsatellites(iSIM)」の宇宙実証プロジェクトに関する技術インテグレーション工程を成功裏に終えました。このプロジェクトは、日本の「きぼう」船外実験装置「i-SEEP」を活用した初めての海外案件として特に注目されています。

プロジェクトの背景



2019年12月16日、Space BDは打上げ前の安全審査や技術インテグレーションを行い、対象機器の国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)への引き渡しを完了しました。このiSIMカメラは、2020年3月にSpaceX社製の国際宇宙ステーション(ISS)補給船「ドラゴン」に搭載され、アメリカ・フロリダ州ケープカナベラルからISSへと向かいます。実証ミッションは翌4月から始まる予定です。

i-SEEPの役割



i-SEEPとは、宇宙環境での試験を可能にする中型曝露実験アダプタであり、今回のプロジェクトではこの装置がSATLANTIS社の衛星搭載用カメラの実証で初めて利用されます。この機器には、電源や通信など、人工衛星のバス機器に必要な機能が備わっており、技術実証やミッション機器の開発が行いやすくなっています。

技術達成の目指すもの



SATLANTIS社は、このiSIMにより技術達成度レベル9(TRL-9)の達成を目指しており、革新的な地球観測技術を用いた小型衛星の新たなコンステレーションの実現へとつなげたいと考えています。これにより、未来の地球観測やリモートセンシング技術が進展すると期待されています。

Space BDの貢献



Space BDは、2019年2月にこのプロジェクトが発足して以来、各種技術調整や環境試験、官邸手続きに至るまで、一貫したエンジニアリングサービスを提供してきました。ミッションの成功に向けて、引き続き実証データの取得まで尽力する意向です。

副本部長の金澤誠は、「ISS『きぼう』船外プラットフォームi-SEEPを用いたこのサービスは、宇宙でのさまざまなプロジェクトを考えている方々にとって、非常に利便性の高い宇宙利用手段であると考えています。この度、無事に全ての試験・検査を完了できたことを喜ばしく思っており、引き続き様々なユーザーに『きぼう』利用の促進を図っていきたいです」と語っています。

まとめ



宇宙技術の進展は、今後の地球観測や新たな宇宙ビジネスに大きな影響を与えることでしょう。Space BDとSATLANTIS社の共同プロジェクトは、その一歩として重要な役割を果たすことが期待されます。今後の宇宙利用の可能性が広がる中で、これらの取り組みがどのような成果をもたらすのか、ぜひ注目していきたいところです。

会社情報

会社名
Space BD株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町2-1-1日本橋三井タワー7階
電話番号
03-6264-7177

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